ほかにも「学校と家庭・地域がもっと注意していれば防げたかもしれない」と思える事故があります。
・ガードレールのない道路を登校中の小学生らの列に車が突っ込み多数が死傷。
⇒加害者が最も悪いのですが、「せめてガードレールが設置されていたらなぁ」と思います。
文部科学省の「学校の安全管理の取組状況に関する調査(2009年3月)」によると、「通学路の安全点検の実施の状況」では「98.4%が実施していた」のに残念でなりません。
事故に遭われた子どもたちに哀悼の意をささげます。
じつは、子どもの事故で最も多いのは交通事故なんですね。
「交通事故で負傷した13歳未満の子どもは約4万7000人、そのうち自転車乗用中は1万4000人(警察庁2012年)」なんですから。
家庭や地域・学校での子どもの交通安全教室の充実とともに、車社会の発想の転換も必要ではないかと思うのです。
すなわち、「飛び出すな! 車は急には止まれない」から「飛び出すな! 子どもは急には止まれない」へとね。
「イザ!」の際にも助け合えるご近所づきあい
子育ては誰だって初心者。だから、より良き親になるべく学ぶことが大切ではなかと思うのです。
今35歳の長女が産まれたころに、小児科医の松田道雄の本(『育児の百科』や『私は赤ちゃん』『私は二歳』など。岩波書店)をワイフのすすめで読みました。
そこにはこのようなことが書かれていました。
「赤ちゃんは、熱がないか、食欲があるか、元気かのうちの2つがあれば大丈夫」と。
まだ27と26歳の若い親でしたから子育て不安で一杯でした。
なので、子どもに何かがあると「2つがあるので大丈夫、大丈夫」と夫婦で落ち着いて考えられるようになり、とても励まされました。
だからといって、本を読むことだけが「学ぶこと」ではないですよね。
祖父母などと同居していれば日ごろから安心でしょう。または「スープの冷めない距離」にいてくれれば良いのですが、「今は昔」の状況が今日の日本社会。