2024年4月21日(日)

Wedge REPORT

2014年6月25日

 サベジャ監督は就任当初からメッシを中心にチームを作っており、相性が悪い選手を徹底的に排除してきた。これまでの監督たちは、二人の共存を試してはことごとく失敗している。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の得点に続き、イラン戦ではアディショナルタイムに劇的なゴールを決めたメッシ。はたして両雄並び立たず、だったのだろうか。永遠に出ない解である。

4度目の出場ならず……
最終メンバーから外れたドノバン(アメリカ)

長らくアメリカの顔だったドノバン。若手の台頭もあり、4大会連続出場はかなわなかった(写真:アフロ)

 アメリカは、サッカーよりも野球やバスケットボール、アメリカンフットボールが盛んな印象だが、実は今大会で7回連続出場を決めている。サッカー大国として目覚めつつあるアメリカで、代表最多得点記録を持つドノバンの存在と貢献度は果てしなく大きい。

 ドノバン落選の知らせは、驚きを持って報じられた。30名の候補メンバーに選出され、最終選考のトレーニングキャンプにも参加していることから、4度目のワールドカップ出場が確実視されていたからだ。落選の理由は、「ほかの選手の状態が良かったから」。23人の登録メンバーから、最終的には外れる形となった。

 これに対して、本人は「キャンプのなかだけで判断されるなら、どの選手にも劣っていなかった」と納得いかないコメントを残している。その後、監督の息子がツイッター上で、ドノバン落選について不適切な発言。なんとも後味の悪い選考となってしまった。

カカ、ロナウジーニョらが落選するも、
王者の豪華な顔ぶれ(ブラジル)

 開催国として優勝が期待されるブラジル。「サッカー王国」にふさわしく、落選組に連ねる選手名もまた豪華だ。W杯優勝経験をもつカカやロナウジーニョ、ヨーロッパクラブの王者を決める「UEFAチャンピオンズリーグ」で活躍したフィリペ・ルイスなど、ほかの国であれば必ず選出されるレベルのメンバーが招集外となった。


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