成人向けセックスドールの製造工場(資料写真)
「子どもに似た外見」のセックスドールの製造をめぐり非難を受けていた中国の工場がこのほど、地元当局の調査対象となり、製造を即時停止するよう命じられた。
カスタマイズが可能なこれらの人形は、主要なオンラインショッピングサイトやソーシャルメディア・プラットフォームで販売されていたと報じられている。
中国国営の澎湃新聞は、地元当局がこの問題を「非常に重視している」と伝えた。
先月には、中国のファストファッション大手「SHEIN(シーイン)」が、世界中のプラットフォームでセックスドールの販売を禁止した。ウェブサイト上で、「子どもに似た外見」の商品を販売していたことに対する世論の反発を受けた措置だった。
シーインは当時、「販売者による商品掲載制限の回避を防ぐため、キーワードのブラックリストを強化した」と説明した。
ほかの電子商取引(EC)サイトも、子どものような特徴を持つセックスドールの販売をめぐり批判を受けている。
アリエクスプレスは、この問題についてフランス当局の調査を受けている。
中国に拠点を置くアリエクスプレスは、「いかなるプラットフォームにおいても、性的な玩具を販売したことは一度もない」と繰り返し否定していたが、その後、セックスドールの販売者による掲載を禁止したと、ロイター通信は11月に報じた。
スウェーデンも、この種の人形を販売するオンライン小売業者に対して措置を講じると誓っている。
スウェーデンのカミラ・ヴァルテルソン・グロンヴァル社会サービス相は、「私はいま、電子商取引企業が責任を果たし、子どものようなセックスドールの販売を終わらせるためにあらゆる努力をするべきだという原点から対応している」とAFP通信に語った。
「もし進展が見られなかったり、対応が不十分であるならば、政府はためらうことなく異なる手段を法制化するだろう」
人工知能(AI)の進歩により、オンラインで注文するセックスドールのカスタマイズは容易になっている。中には、会話機能を持つ人形もある。
澎湃新聞によると、現在調査対象となっている工場は、広東省南部にある複数の工場の一つで、「子どものようなポルノ的特徴」をカスタマイズできる人形を製造していた。
(英語記事 Production halted at Chinese factory making 'childlike' sex dolls)
