2025年12月14日(日)

BBC News

2025年12月13日

タイ国境の近くで、しばし休憩するカンボジアの兵士たち(10日、カンボジア・シェムリアップ県)

アメリカのドナルド・トランプ大統領は12日、タイとカンボジアの首相が「本日夕方から有効」で戦闘を停止すると述べた。今月8日から続く国境地域での衝突で少なくとも20人が死亡し、50万人が避難している中、トランプ氏は両国首脳と電話会談した上で、この発表をした。

停戦合意についてタイのアヌティン・チャーンウィラクル首相も、カンボジアのフン・マネット首相もコメントしていない。しかしトランプ大統領との電話会談後、チャーンウィラクル首相は記者会見で、停戦は「カンボジアが砲撃を停止し、部隊を撤退させ、設置したすべての地雷を撤去する」場合にのみ実現すると述べた。

トランプ大統領は自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、両首脳が「本日夕方からすべての銃撃を停止し、私と結んだ元の和平協定に戻ることに合意した」、「両国は平和と、アメリカと貿易を続ける準備が整っている」と書いた(編注:太文字は原文で全て大文字)。

タイとカンボジアの間で長年続く国境紛争は、今年7月24日にカンボジアがタイに向けてロケット弾を一斉発射し、タイが空爆で応戦したことで激化した。数日間の激しい戦闘で数十人が死亡した後、両国はトランプ大統領とマレーシアのアンワル・イブラヒム首相の仲介を経て、「即時かつ無条件の停戦」に合意した。

それ以来、緊張は高まり続けていた。

今月8日から改めて激化した国境紛争は、タイ北東部の少なくとも6県とカンボジア北部および北西部の5県に拡大した。

両国は、フランスによるカンボジア占領後に国境が画定されて以来、800キロに及ぶ陸上国境の領有権をめぐり、1世紀以上争ってきた。

(英語記事 Thailand and Cambodia agree to halt fighting, Trump says

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c5y22zwrw4eo


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