2026年1月2日(金)

Wedge REPORT

2026年1月2日

 年末年始は普段と違う生活リズムや豪華な食事で、体重の増加をはじめ体調の変化が起こりがち。休みが終わる前に、いつもの状態に取り戻しておきたい。

 暴飲暴食のツケを取り払うためにも知っておきたい、食と栄養に関する記事5本を紹介します。

(Chinnapong/gettyimages)

<目次>

「超加工食品」は身体に悪い「毒」なのか?世界で“規制”が進む理由とほんとうに必要な対応策とは(2025年9月15日)

「酒を飲みたいけれど、健康になりたい」アルコール飲料にまで影響を与える日本人の健康意識の高まり、その背景は?(2024年3月14日)

コメの品種選びは「食味」から栄養素や健康効果へ(2023年9月10日)

たばこ、酒、加糖飲料…WHOが世界に要請した「健康税」に日本はどう向き合うべきか?日本人の肥満率は低いのに糖尿病が多い理由(2025年7月27日)

続く「腸内環境改善」大ブーム!100年前から大人気のヨーグルトが日本人の定番の健康食になるまで(2024年3月15日)

「超加工食品」は身体に悪い「毒」なのか?世界で“規制”が進む理由とほんとうに必要な対応策とは

 開封するだけ、お湯を注ぐだけで食べることができる「超加工食品」。便利な食材として利用することも多いだろうが、これが今、「健康を害する」ものとして、規制への動きが広がっている。

 トランプ政権下で保健福祉長官に就任したケネディJr.氏は、超加工食品を生活習慣病の元凶である「毒」と断じ、厳しい規制を導入する姿勢を鮮明にした。世界保健機関(WHO)は超加工食品が年間800万人の死亡に関連するとして、消費に関するガイドライン策定に着手している。コロンビアは最近、超加工食品を対象とした税を導入した。

 日本でも、超加工食品を懸念する声も聞こえているが、実際に何が問題なのだろうか。実態の解明と対応策を検証してみたい……

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「酒を飲みたいけれど、健康になりたい」アルコール飲料にまで影響を与える日本人の健康意識の高まり、その背景は?

(Kar-Tr/gettyimages)

 「酒は百薬の長」は、古代中国・後漢の歴史書『漢書』にある言葉。酒はどんな薬にも勝るという意味だが、『徒然草』で吉田兼好は「百薬の長とはいへど万(よろず)の病は酒よりこそ起れ」、つまり「酒は百薬の長といわれているが、万病の元なのだ」といっている。

 この随筆が書かれたのは14世紀前半、鎌倉時代の終わり頃。ということは、約700年前にはすでにアルコールが原因で体を壊す人、トラブルを起こす人がかなりいたのかもしれない。

 しかし、兼行は酒を無理強いする風習を批判し、悪酔いしたときの弊害をあれこれ書きつのったあとで、「このように酒は疎(うと)ましいものだが、ときおり捨てがたいこともある」と、月夜や雪の日の朝にゆったりと会話を楽しみながら盃(さかずき)を交わす楽しさ、冬に狭い部屋で気が置けない者と火を囲み差し向かいで大いに飲む愉快さ、親しくなりたいと願っていた人が酒好きで盃をやりとりするうち打ち解けられた嬉しさなど、飲酒の喜びを大いに語ってこの段を締めくくっている。いつの時代も、分かっちゃいるけど止められず、飲み方によって毒にも薬にもなるのが酒ということだろう。それにしても、鎌倉時代から「アルコール・ハラスメント(飲酒の強要、意図的な酔いつぶし、飲めない人への配慮を欠くこと、酔った上での迷惑行為など飲酒にまつわる人権侵害、通称「アルハラ」)」が横行していたなんて、びっくりだ……

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コメの品種選びは「食味」から栄養素や健康効果へ

(kokoroyuki/gettyimages)

 近年、コメの成分にどのような機能性があるのか研究が急速に進んでいる。ある国立大学の難治疾患研究所では、コメの成分が腸の免疫細胞をどのように活性化させるか研究を続けており、コメの品種により免疫を活性化させるものや制御するものもあることがわかってきた。

 こうしたコメの品種による機能性の違いに着目し、個人の特性に合わせたコメの摂取で健康効果があるという研究も進んでいる。品種による機能性の違いは、皮膚の保湿や肌荒れの予防に効果があるとされるグルコシルセラミド(以下、セラミド)の含有量がカギを握っている部分もあり、含有量の多い品種で製造した加工玄米が消費者庁から機能性表示食品として認証を得ている。また、東京農業大学では鉄分を多く含んだ品種の育種もはじまっており、このコメを食べることで貧血を予防しようという取り組みも進んでいる。

 これまで市場で取引されるコメの評価は「産地銘柄」の食味の違いに重きが置かれたが、日本で生産されるコメの多くがコシヒカリ系のコメになり、食味差異は以前ほどではなくなり、品種の違いによる価格差も大幅に縮小している。今後、コメの価値を決める新たな要素として〝機能性〟がクローズアップされることになりそうだ……

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たばこ、酒、加糖飲料…WHOが世界に要請した「健康税」に日本はどう向き合うべきか?日本人の肥満率は低いのに糖尿病が多い理由

(igoriss/gettyimages)

 世界保健機関(WHO)がたばこ、酒、加糖飲料に対する「健康税」の強化を世界各国に要請した。これらは私たちの日常に深く根付いている嗜好品だが、その裏側には、個人の健康を蝕み、社会全体に重い負担を強いるという厳しい現実が隠されている。

 日本では、たばこと酒には重い税が課されているが、加糖飲料には特別の措置はない。しかし、今、加糖飲料についても、生活習慣病の増加による社会的負担の増加という「見えないコスト」への対応が問わる事態になっている。

 たばこは、疑いようもなく「予防可能な最大の死亡原因」であり、年間13万人近くが命を落としている。喫煙者は非喫煙者に比べ、肺がんで死亡するリスクが男性で4.5倍にも跳ね上がり、心疾患や脳卒中のリスクも1.7倍に増加する。脅威は喫煙者本人にとどまらず、受動喫煙によって、年間1万5000人の非喫煙者が死亡している……

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続く「腸内環境改善」大ブーム!100年前から大人気のヨーグルトが日本人の定番の健康食になるまで

(masa44/gettyimages)

 21世紀になって、健康づくりに重要視されるようになったのが「腸内環境」である。善玉菌を増やし悪玉菌を減らして「腸内フローラ」のバランスを改善する生きた微生物「プロバイオティクス」が、おなかの具合と便通をよくするだけでなく、発がんリスクを軽減したり、免疫機能を高めて感染症を予防したり、高コレステロールや高血圧、高血糖を予防・改善したり、アレルギーを抑制したりと、多様な働きをすることが一般にも知られるようになった。

 人の腸内には500~1000種類、1000兆個の細菌叢が生態系を形成している。それを多様な花が咲く花畑にたとえたのが、腸内フローラという美しい名前。腸は脳に次いで神経細胞の数が多く、腸と脳は緊密に連携していて脳の働きや感情、認知能力にも影響を与えることも分かり、いまでは腸は「第2の脳」と呼ばれている。

 プロバイオティクスの代表が、ビフィズス菌と乳酸菌。そこから一歩進んで、菌株が大切なことも分かってきた。栄養バランスのよい食生活、適度な運動と十分な休養でプロバイオティクスは自然に増えていくが、現代人にとって規則正しい生活は存外難しい。

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