事故現場を警察と鉄道当局者が現場を調べている。線路脇にあるゾウの死体には白い布がかけられている(20日、インド北東部アッサム州ホジャイ地区)
ヤロスラフ・ルキフ
インド北東部で20日、線路を横切っていたゾウの群れに、高速で走行していた旅客列車が激突し、子ゾウを含む野生のアジアゾウ7頭が死んだ。現地当局が発表した。
当局によると、この事故はアッサム州ホジャイ地区で20日午前に発生した。死んだ7頭のほかに、子ゾウ1頭がけがを負ったという。
ノースイースト・フロンティア鉄道によると、列車の運転士は前方に数十頭の象がいるのに気づき、非常ブレーキをかけたが、何頭かのゾウをはねたという。
列車はデリー行きの特急で、この事故で客車5両が脱線した。乗客や乗員にけがはなかった。
事故があった地域ではこの日、列車の運休やう迂回(うかい)が報告された。
死んだゾウは、その後に獣医師団によって調べられ、埋葬された。
アッサム州はインドでも有数のゾウの生息数を誇り、6000頭近くが記録されている。
ノースイースト・フロンティア鉄道によると、ゾウの群れが線路を横切ることはよくあるが、今回の事故はゾウの通り道には指定されていない場所で起きたという。
(英語記事 India express train kills seven elephants crossing tracks)
