2026年2月21日(土)

脳が長持ちする会話

2026年2月21日

人からの「誘い」が世界を広げ、「苦手」が脳を鍛える

辛酸: 発見を探すことは、実体験もそうだし、取材の時もそうですね。あとは人に誘われてイベントに行くこともあります。スピリチュアル系のイベントとか、トークイベントとか。時間が合えば行くようにしています。

大武: 人に教えてもらう、誘われる、ということは大きいでしょうね。自分一人では行かない場所にも行けますから。

辛酸: その人の趣味が良くて、今までも面白いことを教えてくれた人からだと、「行きたいな」と思えます。

大武: 友達が本を貸してくれて、自分が好きそうな本を勧めてくれる、という関係性もありましたよね。

辛酸: ありました。学生の頃、外国文学とか、知らない音楽のレーベルを教えてくれた友達がいて。いま思うと貴重な経験でした。

大武: 出かけるのはエネルギーが要りますが、面白いものに触れると逆にエネルギーをもらえることがあります。だから良い循環が起きると良いですね。

辛酸: オープニングレセプションのように、「これから始まる場」のポジティブなエネルギーってありますよね。飲み会は行かないのですが、ああいう場は行きたいなと思います。

大武: 最近印象に残ったイベントはありますか?

辛酸: 「謎解きパーティー」くらいでしょうか。安藤美冬さんが謎解きの会社を立ち上げるというのでパーティーをされていて。今も謎解きイベントは流行っていますよね。

大武: 謎解きは、違う見方をすると気づける、という側面もありますし。動き回る要素もあるのが良い点です。推論する力も使いますね。

辛酸: ミステリーを見て「この人が犯人だ」と考えるのもそうですね。

大武: 何かをしている時、その機能に対応したネットワークを使うことになります。どれか一つだけというより、いろんな機能を動かすのが大事です。

辛酸: 私、人の名前が覚えられないのです。

大武: 苦手だからといってやらないでいると、本当にできなくなってしまうことがあります。苦手なことがあるなら、少しでもやっておいたほうがいいでしょう。

辛酸: 遺伝子検査を受けた時に、記憶力が…という結果が出て、なんとなく諦めてしまったことがあって。

大武: 決めつけないほうがいいです。苦手だと気づけること自体が、まだその機能を使えているということでもあるのですから。

辛酸: 昔書いた本の話を誰かにされても私が覚えていなくて、「え?」という顔をされることもありますし、どこかで言ったことも覚えていないこともあります。逆に私が話していたことをよく覚えている人もいますね。

大武: いますね。「あの時こうだったよね」と。

辛酸: 黒歴史まで覚えているタイプの場合は、ちょっと困りますけど(笑)。

 

(後編に続きます)

脳が長持ちする会話
大武 美保子:著 ウェッジ
定価:1,870円(税込み)
Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。

新着記事

»もっと見る