人からの「誘い」が世界を広げ、「苦手」が脳を鍛える
辛酸: 発見を探すことは、実体験もそうだし、取材の時もそうですね。あとは人に誘われてイベントに行くこともあります。スピリチュアル系のイベントとか、トークイベントとか。時間が合えば行くようにしています。
大武: 人に教えてもらう、誘われる、ということは大きいでしょうね。自分一人では行かない場所にも行けますから。
辛酸: その人の趣味が良くて、今までも面白いことを教えてくれた人からだと、「行きたいな」と思えます。
大武: 友達が本を貸してくれて、自分が好きそうな本を勧めてくれる、という関係性もありましたよね。
辛酸: ありました。学生の頃、外国文学とか、知らない音楽のレーベルを教えてくれた友達がいて。いま思うと貴重な経験でした。
大武: 出かけるのはエネルギーが要りますが、面白いものに触れると逆にエネルギーをもらえることがあります。だから良い循環が起きると良いですね。
辛酸: オープニングレセプションのように、「これから始まる場」のポジティブなエネルギーってありますよね。飲み会は行かないのですが、ああいう場は行きたいなと思います。
大武: 最近印象に残ったイベントはありますか?
辛酸: 「謎解きパーティー」くらいでしょうか。安藤美冬さんが謎解きの会社を立ち上げるというのでパーティーをされていて。今も謎解きイベントは流行っていますよね。
大武: 謎解きは、違う見方をすると気づける、という側面もありますし。動き回る要素もあるのが良い点です。推論する力も使いますね。
辛酸: ミステリーを見て「この人が犯人だ」と考えるのもそうですね。
大武: 何かをしている時、その機能に対応したネットワークを使うことになります。どれか一つだけというより、いろんな機能を動かすのが大事です。
辛酸: 私、人の名前が覚えられないのです。
大武: 苦手だからといってやらないでいると、本当にできなくなってしまうことがあります。苦手なことがあるなら、少しでもやっておいたほうがいいでしょう。
辛酸: 遺伝子検査を受けた時に、記憶力が…という結果が出て、なんとなく諦めてしまったことがあって。
大武: 決めつけないほうがいいです。苦手だと気づけること自体が、まだその機能を使えているということでもあるのですから。
辛酸: 昔書いた本の話を誰かにされても私が覚えていなくて、「え?」という顔をされることもありますし、どこかで言ったことも覚えていないこともあります。逆に私が話していたことをよく覚えている人もいますね。
大武: いますね。「あの時こうだったよね」と。
辛酸: 黒歴史まで覚えているタイプの場合は、ちょっと困りますけど(笑)。
(後編に続きます)
