2026年8月29日(土)

スポーツの新潮流

2026年8月29日

出入り自由、上下関係なし

 参加者の話を聞いてみた。

 「今度マラソンの大会に出るのですが、1人で走るだけだとモチベーションが続かなくて参加しています」(30代女性)

 「年を取って体重が増えてきたので、健康のためにランニングを始めました。若い人たちと一緒に走ると聞いて最初は緊張しましたが、みんなで走るのもいいものですね」(60代男性)

 「初めて話す人でも『しんどいですね』と共通した話題があるから、話しやすいですね」(30代男性)

 水代さんはスポーツを通じたコミュニティーづくりの意義をこう教えてくれた。

 「コミュニティーは大まかに4つの階層に分けることができると思います。TierⅠ・家族、TierⅡ・コアな友人、TierⅢ・仲間、TierⅣ・コミュニティーメンバー。私自身、コミュニティーづくりをする際、これまでこうした階層をそれほど意識していませんでしたが、ランニング倶楽部を通じて、その重要性に気づくことができました。

 ランニング倶楽部はTierⅣをターゲットにしています。いつでも、誰でも参加できる。つまり、出入り自由です。そこには上下関係もありません。『メンバーになったら、必ず参加しないといけない』とか『古参メンバーをリスペクトする』となれば、一気に敷居が高くなり、参加者が減ります。一方で、TierⅢに移行しやすいというメリットもあります。TierⅣで出会ったメンバーで仲間になり、ハーフマラソンに参加するといったことです。自分が住んでいたり、働いていたりするまちの人たちと、ゆる~くつながる。それこそが、ランニング倶楽部の最大のメ

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Wedge 2026年9月号より
日本スポーツ界の新潮流 変革の時をつかめ
日本スポーツ界の新潮流 変革の時をつかめ

大谷翔平、三笘薫、北口榛花、阿部詩、八村塁、松山英樹……。世界で活躍する日本人選手がここ最近、増え続けている。国内では、スポーツの力をまちづくりへ生かそうと、スポーツ界・民間・行政の連携も広がっているほか、新たな競技の普及も進んでいる。一方、少子化などの課題は競技人口にも影響を及ぼし始め、精神論や根性論など「昭和的価値観」の指導のあり方も見直され始めた。まさに、日本スポーツ界は変革の時を迎えている。新潮流を、日本社会へどう生かしていくか─。32年ぶりに日本でアジア大会が開催される今、その可能性を探りたい。


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