2022年9月28日(水)

オトナの教養 週末の一冊

2014年10月10日

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中村宏之 (なかむら・ひろゆき)

ジャーナリスト

1967年生まれ。91年、慶應義塾大学経済学部卒、読売新聞東京本社入社。ロンドン特派員、米ハーバード大学国際問題研究所研究員、経済部デスク、調査研究本部主任研究員などを経て2017年4月より読売新聞東京本社メディア局編集部次長。『御社の寿命』、『世界を切り拓くビジネス・ローヤー』、(いずれも中央公論新社)など

 欧州は日本のようなデフレに陥ってしまうのか、それとも阻止できるのか。現時点での見通しを立てるのは著者ならずとも難しい。ECBは9月4日の定例理事会で、追加的な金融緩和策を決め、政策金利を過去最低の年0.05%に引き下げ10月初めには資産担保証券などの買い入れの詳細を決めた。あらゆる対策を講じてデフレに陥ることを未然に防ぐというドラギ総裁の強い意志を示した決定と見る向きもある。

 本書を読んだうえで、ECBが次にどんな政策を打ち出してくるのか、そしてユーロ圏経済はどう変化してゆくのかを考えてみると、同時進行の壮大なドラマを追いかけるようで非常に興味深い。ECBや欧州連合(EU)は今、果たして適切な政策が打てているのか。気が早いが、数年後に本書の「続編」で評価を読んでみたいと思わせるほど中身の詰まった欧州の経済解説だ。

 

  
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