20~30年前の日本人だったら、危機感を持たなかったでしょう。大企業にいれば安心で、悪いことをしなければ地位も給料も自動的に上がる。世界2位だった経済力もあり、いざとなれば日本市場だけでやっていけた。
でも、その経済的な保証がなくなって、海外に進出しないと市場の拡大は見込めない時代になりました。そういう危機感の中で、若い世代が、文科省英語ではない本当のコミュニケーション英語を学び始めているんです。
学校を卒業後、必要に迫られて、国が推奨する学習方法とは異なる形で、英語を再学習する若い世代。学校での何年もの英語学習を無駄にしないためには、どんな改革が必要なのか。
TOEFLなら、国際的な英語能力が試されます。これを大学入試や国家試験などの必須科目にすればいいんです。今のままだと、TOEFLで高得点を取れても東大には入れない。東大に入るには“なんちゃって英語”をマスターする必要がありますが、それでは社会人になってから英語が使えない。TOEFLを採用し、それをゴールに設定すれば、大学受験もクリアでき、社会人になってからも英語を使い続けることができますよ。
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