炎上?感動?ネットで話題のニュース

2015年4月10日

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田中 結 (たなか・ゆい)

プレスラボ

1985年東京生まれ。グラビア誌の編集、女性向けニュースサイトの編集などを経て、2012年10月から編集プロダクション・プレスラボで編集/ライターとして活動。下北沢勤務、下北沢在住で、完全深夜型のライフスタイルを送る。

美しい雪桜の写真が実はデマ!
オリジナル版を突き止めたユーザーも

 4月8日、急に気温が冷え込み、栃木県宇都宮市では2センチの積雪、千葉県銚子市では90年ぶりに最も遅い降雪記録を更新、東京都の都心では5年ぶりとなる4月の雪が観測された。前日までは春めいた気候だっただけに雪の衝撃は大きく、SNSは雪の話題で盛り上がった。

 とりわけ満開の桜の上に雪が積もった写真は「幻想的」「珍しい」ともてはやされた(http://togetter.com/li/805648)。やはり、珍しい写真は拡散力が強い。SNS花見を楽しむ筆者も、さまざまな雪桜の写真を楽しませてもらった。

 そんな中、ツイッターで「春に咲く雪」という写真が話題になっていた。この写真は、山間部全体が桜色に染まり、粉砂糖を降りかけたように白い部分が所々にある風景だった。とても幻想的で美しい。投稿者はフォロワーに対して「奈良の吉野山です」と説明している。しかし、投稿者のアカウントをよく確認すると、他の投稿はネット上のユニークな画像を無断転載したものばかりなのが分かる。案の定、画像検索をかけてみるとこの写真も以前からネット上に出回っているもののようだ。(※編集注:投稿者のリンクは割愛させていただきます)

 単純に美しい写真を楽しむだけでは終わらず、便乗してこういったデマツイートが出てしまうのがSNS。美しすぎる写真、衝撃的すぎる写真を見つけたときは、デマの可能性も視野に入れておきたい。

 このデマツイートに関しては、桜と雪の写真だと誤認されるような状況を見かね、別のツイッターユーザーが「赤外線写真なので雪と桜の画像ではない」と説明(https://twitter.com/HIGEYOSI360/status/585618794728554496)。さらには、オリジナルの写真家も突き止めている(https://twitter.com/HIGEYOSI360/status/585647805521338371)。オリジナル版の署名はJordy Meow氏という写真家。意図的に色を変えることができる赤外線写真のようだ。(※編集注:いくら署名が入っていても本物かどうかは分からないと指摘も入っています)

 デマツイートに注意しなければいけないのは当然だが、避けたり叩いたりするだけではもったいない。一連の流れのおかげで、筆者は「赤外線写真」という知識を知ることができたため、デマツイートの元ネタを見つけるのもSNSの楽しみにしている。慎重にデマをかいくぐりながら、どれが真実か探っていく作業はけっこうスリルがある。

 忙しくて趣味を楽しむヒマがないという人は、「SNS花見」だけでなく「SNSミステリー」なども試してみては。

  
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