テレビのニュースには拾われないかもしれないけれど、ネットの一部で盛り上がったあの話題。知りたい人へお届けします。
忙しい現代人がSNSで
花の写真をアップする理由
今年、筆者はお花見に行けなかった。弊社は下北沢に事務所があり、桜の名所として有名な「北沢川緑道」(http://shimokita.keizai.biz/headline/1734/)が近くにあるにもかかわらず、平日は仕事に追われていたため足を延ばすヒマがなかった。土日には用事が入っていたり、雨が降ったりして、結局花見の機会を逃したまま桜は散った。
とはいえそれほどがっかり感が少なかったのは、「SNS花見」を楽しんでいたからだと思う。3月末から4月頭にかけて、フェイスブックやツイッター、インスタグラムには満開の桜の写真や盛り上がっている花見の様子が毎日のようにアップされていた。
新宿御苑の広い敷地に咲く桜は優雅だったし、姫路城と桜のコラボは風流だった。とくに、目黒川の桜並木は本当に美しく、幻想的な夜桜の写真は、複数の友人が投稿していたが見飽きることがなかった。
むしろSNS上のほうが自分で出掛ける以上に、いろんな地域の桜を見た気がする。もちろん花見の現場に行かなくては得られないものもあるが、桜の投稿にいいね!をしたり、「きれいだね」と感想を述べ合うのは花見のコミュニケーションそのもの。忙しくてなかなか集まれない現代人たちは、SNSを通して花見を開いているのではないだろうか。
桜以外にも、季節の花々やつくしなどをSNSに投稿する友人は多い。季節の移り変わりを知らせてくれるので、花の投稿には日々癒やされている。それと同時に、友人たちが道で立ち止まり花を撮る姿を思い浮かべると、心の余裕が自分にも伝染するようで気分がいい。現代人は大いに「SNS花見」を楽しんでほしいと思っている。
桜と言えば、先日関東地方に季節外れの雪が降り、桜の花びらに雪が積もった写真がSNSに出回った。興味深く写真を楽しんだが、この写真はSNSならではの現象が起こったのでそちらも紹介したい。