2024年11月22日(金)

世界の記述

2015年5月14日

 「持続可能なたんぱく質として今、注目すべきはコオロギです」。そう話すのは、クリケットフラワー(コオロギの粉末)を使ったプロテインパウダーを製造販売する「Exo」の共同経営者、ガビ・ルイスさんだ。同社ではミシュランの三ツ星シェフ、カイル・コノートンさんを起用し、4種類のプロテインバーを製造、14年3月から販売している。

 ルイスさんは、「牛1頭あたりのたんぱく質は100グラム中29%ですが、コオロギなら69%です」と、コオロギの豊富なたんぱく質を強調する。そして持続可能で環境にやさしい点をアピール。「家畜の搬送時には温室効果ガスを放出し、約450グラムのステーキを作るために、年間で家族4人が使用する水量が必要です。しかし、コオロギならこれら(温室効果ガスや水量)を減らすことが可能です」。今後は、クリケットフラワーを使用したフードを考案中だというから、大いに期待がかかる。

 今後も、ナチュラル&オーガニックプロダクツ業界は、ますます発展していきそうだ。

  
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◆Wedge2015年5月号より


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