2015年3月4日から3月8日まで、ロサンゼルス近郊のアナハイム・コンベンションセンターで世界最大規模の第35回「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウェスト」が開催された。今年は過去最多の7万1000人以上が参加した。ナチュラル&オーガニックプロダクツ業界は、19年までに252ビリオンドルまで成長すると見込まれている急成長のジャンルだ。
活況を呈する展示会場(MARI OYAMA)
今年のトレンドはパッケージの刷新や持続可能なたんぱく質(肉以外の新しいたんぱく質)など、さまざまなトレンドを融合した『マクロフォース』。
展示会では、起業家がナチュラルプロダクツを投資家に紹介し、優勝者に2万7500ドル相当のサービスなどが提供される「ピッチスラム」が行われた。このピッチスラムで優勝したのが、今年のトレンドのひとつ「パッケージの刷新」で着目された「Loliware(ローリーウェア)」の「biodegr(edible)cups」だ。これは、生物分解ができるため土に埋めたり、食べることもできるコップで、植物ベースのゼラチンを使用したビーガン(絶対菜食主義)でもある。現在は、抹茶の味つきなど計8種類のカップを提供する。
2日目に行われた記者会見では、アメリカでは肉類を食する人たちが減少しているという事実が発表された。同展示会の広報企業「ニューホープ」の戦略室長、エリック・ピースさんは、「世界人口はそのうち100億人を超え、これだけの人々に必要なタンパク源を肉だけで補うのは不可能だ」と続ける。そこで注目されているのが、今年のトレンド「持続可能なたんぱく質」だ。