world rice

2015年5月4日

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 タイミングよく情報が出てきたのは、TPP交渉でコメについての合意が近いということが予測できます。輸入量を増やさず関税も下げずに、現状維持で切り抜けようという姿勢での交渉では先に進めず、数量と用途を限って輸入を提案したことは、アメリカにとっては大きな前進です。今後は、輸入量と輸入開始時期が残った交渉となりますが、これも常識的なところにすぐに落ち着き、合意が発表されることになるでしょう。

 カリフォルニアのコメ業界の対応は、日本向け主食用米の生産準備に入ったわけです。品質の良いカリフォルニアのコシヒカリが、「なぜ日本の食卓に提供されないのか」と、長年不満を持っていた生産者や精米業界人は、具体的にどのようなコメをいくらで売ることが可能か、計算を始めています。

 ただし、昨年は水不足による作付面積の減少と、それに伴う価格上昇から、価格が上がりすぎて、カリフォルニアのコシヒカリの在庫が思うようにはけていません。今年も同じような状況になると予測されるため、日本向けの主食用米の価格設定は非常に難しいものになることが予想されます。

 先日、日本国内のスーパーで見たコシヒカリの価格がキロ約300円でした。これは小売価格なので流通費などが加わっています。そうすると、カリフォルニア産コシヒカリは、港渡し価格が現在、白米でキロ200円ですので、キロ150円で出せるかどうかがポイントになるでしょう。

  
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◆Wedge2015年4月号より

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