2022年7月6日(水)

地域再生のキーワード

2015年5月11日

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磯山友幸 (いそやま・ともゆき)

ジャーナリスト

千葉商科大学教授(4月から)。1987年日本経済新聞社に入社。フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長などを務め、11年に独立。著書に『2022年、働き方はこうなる』(PHPビジネス新書)など。

高いものから売れる

 黒門市場の中でもいち早く外国人をターゲットにしたのが「黒門三平」。台湾や中国のブログなどにも載る人気店だ。12年に店内にイートインコーナーを作り、昨年夏に80席に拡大した。

黒門三平の店内の様子

 「お客様の8割が外国人じゃないでしょうか」と黒門三平の岩﨑祥一社長は言う。昨年の売り上げは前年比40%増、今年1月だけを見ると前年同月比倍増した。

 寿司、トロ、ウニ、カニ、エビなどが売れ筋商品。「普通に1万円から2万円を使っていく」と、客単価も上昇傾向だ。2号店の出店を考えている。

右から山本理事長、黒門三平・川村功児店長、岩﨑祥一社長

 通常、市場と言えば、安いものを買い求めに客が集まる場だ。黒門市場もそうだった。市中の小売店より安くて良いものを求める客に支えられてきたのだ。だが、大型のスーパーやネット直販など、価格ではなかなか勝負にならなくなっていた。バブル崩壊後、ジワジワと客足が遠ざかっていたのも、そんなデフレ時代を象徴していた。

 ところが、今の黒門市場はすっかり「価格勝負」ではなくなった、という。高くても良いもの、観光客の喜ぶ日本を代表する価値の高いものが飛ぶように売れるのだ。

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