2024年11月22日(金)

世界の記述

2015年6月1日

 さらに制裁についてもイランは既に勝負あったと見ているに違いない。理由は米国の主張のようにイランの合意順守による制裁停止後に違反が見つかり復活させようとしても、その時点で自国企業がイランと新たなビジネス契約を結んでいるロシアや中国、さらには欧州諸国がすんなり同意するか甚だ疑問が残るからだ。イランはそのあたりを読み切って、米欧等の主張する制裁停止・復活案に渋々との体裁を保ちつつ同意してくるものと思われる。

最高指導者ハメネイ師の心中は?
(ANADOLU AGENCY/GETTYIMAGES)

 既に枠組み合意の内容に心底では小躍りしているであろうイランが、最終合意でさらにどのような譲歩を得ようともくろんでいるのか気になるところだ。

  
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◆Wedge2015年6月号より

 


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