2024年5月5日(日)

山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2015年9月8日

エピローグ
「病気のデパート」の自分自身の棚卸が終了

 さて、8日間を振り返ってみて「病気のデパート」の自分自身の棚卸(たなおろし)が終了したわけである。これで「死の四重奏」が完全にリセットされたわけではないが、今後の健康への方向性が示されたことはありがたいことである。

 私は無茶苦茶な生活を続けてきたわりにはサラリーマン生活の後半から「奇妙な健康オタク」に変身したことと、今回の断食経験とを関連付けて考えてみた。年がら年中、最悪の生活習慣病を引きずって来た自分が「奇妙な健康オタク」に興味を抱きさらに「断食修行」にまでたどり着いたのは偶然ではないと思っている。

 50歳を過ぎてから新会社を設立して経営者になってからは健康に対する責任感のようなものが芽生えてきた気がする。それは、ステークホルダーに対するある種の使命感を持ったからである。その後も「病気のデパート」と呼ばれてはいたが新たな病気が見つかるごとに主治医に相談して徹底的に治すように努力をした。

石原ドクター(右)と、筆者

 前立腺癌については高額医療を惜しげもなく受けたし、癌体質にならない高額医療の免疫治療も受けている。体調がすぐれない時には月に何回か会社の近くの内科の先生が推薦しているニンニク注射と強力ネオミノファーゲンC注射やプラセンタ注射も欠かさず投与している。そんな健康オタクの私が簡単に克服できないのが生活習慣病といわれるメタボリックシンドロームであった。

 まさに商社マンの平均寿命を超えた年齢からどんな小さな変調も馬鹿にせず手を打ってきている。今回の断食入院についても「まず何でもやってみる」ことからスタートした。結果はすでに報告した通りであるが、心身ともに健康な状態を維持する事には終わりのない常日頃からの努力が必要である。私自身の健康は自分だけではなく家族や会社の仲間や全てのステークホルダーに対する責任と使命感が基礎になる。たった8日間の経験で結論と云えるものを導き出すことは難しいが何もしないよりもまだマシであるはずだ。そして健康との闘いは実は今から始まるという事も強調しておかねばならない。

 こんな些細な経験の報告が読者の方の参考になれば望外の喜びである。

  
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