2024年11月21日(木)

山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2015年9月8日

 

断食道場最終日
「前立腺癌と前立腺肥大の話」

 いよいよ退院の日である。1週間前にも受けた石原ドクターの講義をもう一度聞いた。8日間の体験をしたうえでもう一度勉強したので断食療養の理論的背景がよく理解できた。講義の後はチョット早めの最後のお別れの昼食である。朝食は人参ジュース一杯だけだったが昼食は立派な和食ランチである。

 7日間の断食は固形物を食べていなかったので、8日振りのありがたい食事である。普段なら少なく感じるかもしれないが、断食の後は食べ切れないくらいの昼食であった。さて、問題は自宅に帰ってからの食事をどうするかである。 断食道場を卒業してからの食事と生活態度が重要である。今回の気持ちを忘れずに、断食以降の食生活に活かしたいと思っている。

 3年前から腰痛と肩こりがきつくなった原因は前立腺癌の治療に重粒子線を照射させてからである。放射線を2か月にわたって17回ほど前立腺に当てるということは臓器が放射能で被爆したわけだから身体に変調が起こらない訳はない。同時に前立腺も肥大してしまったのでおしっこの出が悪くなった。そんな最悪の状態では運動する気にもならない。

 知らず知らずに運動不足が常態化し、血流が悪くなりさらに悪循環が始まったのだ。つまり運動しないから身体はますます固くなる。固くなると何をするにも億劫になり、食事の後は横になる。身体の不具合を行きつけの病院に行って見てもらうとあれやこれやと対症療法で薬を調合してくれる。内科に行って、形成外科に行って、糖尿病科に見てもらい、泌尿器科にも見てもらう。気がついたら毎日飲まなければいけない薬は10種類近くになっていた。これではいけないと思い生活習慣を変えるために今回の断食道場に緊急入院したのだ。

 さて、「8日間の断食道場の最終結果」は以下の通りである。始めに報告した通り、結果は体重が80.2キロから75.3キロと約5キロの減量を達成した。BMIが29.3から27.5に改善し、血圧は、入院時の最低血圧85が70まで下がり、最高血圧は135から120まで下がった。これだけの改善がわずか8日間で達成できたことを信じろと言っても信じられないかも知れないが事実である。

 体重は75キロをなんとか切りたかったが、7日目からお粥を食べ始めたので、効率的な吸収が行われているので体重は落ちにくいようだ。まあ、今回は初めての体験で、たった8日間で5キロ近くの減量が出来たのだから良しとするしかない。それでも身体は軽くなったしストレッチ体操のおかげで体も少しは柔らかくなった。

 さて最大の問題は糖尿病である。朝一番の最終検診の食前血糖値は何と131であった。140は切っていると期待したが短期間でここまで改善するとは思わなかった。Hba1cも後1カ月の結果が出た時にはで大幅な改善(7.0以下)をすることを期待している。

 最終日には白い舌の色もピンク色に変わった。変な目やにも出ないし尿の匂いも臭くないし、前立腺肥大が直ってきたし、息が臭くなくなった。何事にしても何かを達成するというのは気持ちが良くて嬉しいものだ。


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