その後は、全員が30秒ずつマイク前で自己PRをしたり、クローズアップされた一人がていねいに仕事のアピールをしたり、「自分が誰にどれだけのことをしてもらったか」を発表したりして、会はよどみなく進行した。
交流会というよりも“結社”?
そして、8時半きっちりに終会すると、急ぐ人は足早に会場を去ってゆき、仕事上のやりとりがある人や話をしていたい人たちはそのまま残って歓談を続けた。
参加費は、私のようなビジター参加が3000円。
会員になる場合は、2万円の登録料と10万円の年会費が必要で、欠席が3回重なると退会となる(ただし代理を立てればOK)。つまり、最低1年は同じメンバーと、週に一度は顔を合わせるということだ。
全体を終えた印象を言うと、交流会と言うよりは、“ビジネス結社”みたいだなと思った。お互いがお互いのビジネスのために力を出し合う“運命共同体”ならぬ、“ビジネス共同体”のような組織。
組織としての構造は、とても考え抜かれているし、会員になると仕事を融通し合うというだけに、関係は確かに深まるだろうと思われた。
しかし一方で、「仕事が順調なうちはいいだろうけれど、人に貢献できなくなったり、自分の仕事が窮地に陥ったら、会どころじゃないだろうな」とも感じた。
ビジネスが下降したときは?
ビジネスの繋がりは、当たり前だけど、ビジネスが主たるテーマだろうから、最初に香取さんが言っていたように、「成功したい」思いが共通するうちは大きな力になるだろう。事実、会員数人にその後、個別にアポを取らせていただいたところ、「ビジネスメリットを得られている」という声は数多く聞かれたから。
しかし、ではビジネスが順調でなくなったり、なんらかのトラブルに巻き込まれたりしたら、関係はどうなるのだろうか。
「困ったときこそ助け合う関係」になっていくことは可能なのだろうか。
これについては、継続して様子を密かに見させてもらうことにして、その間に、ほかのビジネス会の様子も見てみることにした。