5万円の勉強会に参加
次に私が参加したのは、5万円の費用を要するビジネス勉強会である。内容は、ITを使ったマーケティングに関するもの。
西新宿の立派なビルの一室でおこなわれたそれは、日曜の朝9時から17時までとたっぷり1日を要するもので、お昼時間ももったいないからとお弁当が用意されていた。
研修を多くおこなっている会社のフロアで開催されたので、隣の部屋でも複数の勉強会がおこなわれていた。
どの会も、休日の朝早い時間からだったにも関わらずとても盛況の様子で、私が参加したものも、定員の20人がすぐに埋まる人気ぶりだった。
参加者は“リピーター”
この勉強会を選んだのは、以前参加した知人から「いいよ」と勧められたからである。
そして実際に参加してからは、「なるほど」と強く納得した。講師の方がくれる情報が、質量ともに半端なかったからだ。
知っているのと知らないのとでは大きな違いがありそうな“実用的”な情報が惜しみなく披露されただけでなく、ビジネスの基本姿勢に関する文言や、参加者一人一人に対するアドバイスもていねい。
私は、ビジネスは門外漢だが、そんな私でもとてもためになる情報が満載で、特にIT系のツールの使い方については、すぐにでも実践したくなったうえに、心が折れたときに「原点に立ち返らせてくれる」力強い“言葉”がいくつかリストアップされた。
しかも最先端のマーケティングのプロの方たちが使う情報を集めたファイルも提供されて、この内容ならもっと高い値段でもありうるだろうなとも感じた。
高額を払っても参加する理由
実際、講師の方に聞いたところ、今回は「モニターとしての破格価格にしたそう」で、以降はもっと高額になるとか。
参加者は、個人事業主が中心。
ビジネスがスムーズにいっている人よりも、「課題を抱えている」人が多かった。
参加して一番驚いたのは、参加者のほとんどが顔見知りだったことである。
彼らは、今回の講師の勉強会に何度も参加したことがあるだけでなく、ほかの類似の勉強会にも、「さらに高額を払って」「何度も」参加したことがあるという。
こうした会に繰り返し、参加する理由はなんなのか。さらに探ることにした。
⇒第9回後編(1月29日配信予定)に続く。
*プライバシー保護のため、個人・団体に関する事実については一部内容を変更しています。
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