ひめじ手柄山遊園
「私が子どもの頃は、憧れの場所でした」と、まきこさん。しかし今は人もまばらで、雨が降ったり止んだりしていたこともあって、実のところこの日、私たち以外に客はおらず、思いがけず貸切の状況に。入園料は、4歳以上100円(100円分の乗りもの券付き!)。他に誰もいない遊園地は、鏡の中の世界のようで、妙に胸が高鳴る。童心に返り「スリラー館」というおばけ屋敷と、ジェットコースター(現在は運休)をひとしきり楽しんだ。
兵庫県姫路市西延末
079-296-0503
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まねき食品(えきそば)
岡山の知人から、電車で大阪方面へ向かうとき、わざわざ姫路駅で途中下車をして、駅のホームで「えきそば」を食べるのだと聞かされた。それは他の駅にない特別なもので、早くて安くて美味しい、そのバランスがすばらしいと。
“そば”という名が付いているから、黒や茶や白の、いわゆる“蕎麦色”を思いうかべていたのだが、実際に味わって不意をつかれた。丼の中身は、なんと黄色い中華麺。ゆがいた細いストレート麺に天ぷらを乗せ、鰹と鯖節でとった和風だしをかけて、最後にネギを添える。温かいだしは、すぐに天ぷらに溶け込み、ふやけて麺に馴染み、独特の食感を醸す。このえきそばが誕生したのは、昭和24年。終戦後で物資が不足していたとき、小麦粉の代用品としてこんにゃく粉とそば粉を混ぜたうどんを、駅弁と同じ立ち売り様式で販売。注文が入ると、丼に入ったうどんとネギに、やかんから温かいだしを注ぎ、客に渡していたそうだ。その後、改良を重ねて、現在のかん水入り中華麺が誕生。えきそばの名はそのまま根付き、立ち売りからホーム上の売店へと発展をとげた。
JR姫路駅 新山陽本線 上りホーム・下りホーム
0829-44-2266
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