ブルームバーグの報道によれば、米スターバックスが日本法人の株式売却・新規株式公開(IPO)を検討しているという。日本事業からの撤退ではなく、日本法人が増収増益で「傑出している」と評価されているからこそで、停滞する米国事業の立て直しのための資金獲得が目的とされている。
アメリカはスターバックスの創業の地であり、21世紀のカフェ人気を牽引した存在として存在感は大きい。では、そのアメリカのスターバックスには、一体何が起きているのか。2つの大きな問題がある。
インフレのあおり
1つ目は、極端なインフレによる顧客離れだ。現在の価格は、普通のコーヒーが一杯3.45ドル、ラテなどの手を加えたドリンクが5.45〜6.75ドルなどとかなり高額になってきている。また、コーヒーだけでなく、抹茶ラテなど、独自のヒット商品が出たものの、こうした「手の込んだ」商品の場合は価格帯がかなり高くなっている。
アメリカの郊外ではドライブスルーに寄って朝食を買う習慣があるが、スターバックスの場合、ドリンクと軽食を合わせると、20ドル近くになってしまう。さすがに高すぎると客離れが起きている。
同じコーヒーと軽食の組み合わせでは、マクドナルドやダンキンドーナツには価格競争では全く勝てなくなっている。その結果として、熱心なスターバックスのファンはともかく、それ以外の顧客はかなり冷淡になってきているのは事実である。
コーヒー豆の高騰も顕著であり、米国東部のスーパーでの価格になるが、スターバックスの豆340グラムは、1袋8ドルだったものが現在は12ドル程度となっている。その結果、消費者としては安いスーパーのPB商品などに手が伸びることとなっている。
