2026年7月15日(水)

プーチンのロシア

2026年7月15日

 相変わらず、ウクライナが長距離ドローンによるロシアの製油所・石油関連施設への攻撃で、華々しい戦果を挙げている。これにより戦況そのものが直ちに変わることは考えにくいが、ガソリンスタンドの大行列はロシア各地に広がっており、ロシアの経済と市民生活には充分すぎるほどの打撃となっている。

ロシアのショッピングモールに展示された中国製のプラグインハイブリッド車(2025年9月筆者撮影)

 ただ、ふとこんな疑問が浮かぶ。昨今では、世界各国で電気自動車(EV)化が進んでいる。もしも、ロシアでもEVが普及しつつあるのなら、少なくともそのドライバーはガソリン不足の影響を受けずに済むだろう。その面では、ロシアはどうなっているのだろうか?

 実は、そこがまさにロシアの泣き所なのである。図1に見るとおり、2025年の時点で、ロシアを走っているクルマのうち、EVはわずか0.15%に留まる。ここに見るEV比率は、バッテリ式電気自動車(BEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、燃料電池自動車(FCEV)をすべて含んだ数字である。

(出所) 各種資料に基づき筆者作成。 写真を拡大

 このように、ロシアのEV比率は、世界の主立った国の中で、最低水準となっている。したがって、ガソリンが満足に買えないような事態になれば、ほぼすべてのドライバーがパニックに陥るわけだ。


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