2024年11月25日(月)

Wedge REPORT

2009年12月8日

「店舗をクローゼットに」
H&Mジャパン代表取締役社長
クリスティン・エドマン


─日本市場に進出の意味合いは
日本市場への進出はわが社にとって長年の夢であり、昨年9月の進出以来、世界でも有数な厳しい消費の目を持つ日本で評価を得たことは重要だ。来春の大阪進出など地方出店も含め日本市場に「デモクラティック・ブランド」を定着させて行きたい。
─欧米に比べた日本の消費者の印象は
日本の消費者は世界的に見ても男女ともにファッションセンスが高く、特に若手男性のファッションへのこだわりの強さを感じる。
スウェーデン本国ではあらゆる世代が来店し、豊富な品揃えから自分のスタイルに合うファッションを楽しんでいる。日本は、ファッション意識の高い消費者がいるにも関わらず、手の届く価格でファッションを楽しむような商品の品揃えや提案が少なかったように思う。
─H&Mを日本でどのように定着させていくのか
日本の消費者に選択肢を広げ、シーンに応じた提案をしてゆく。消費者は、店舗を自分の部屋のクローゼットのように使ってほしい。

「使う人の個性を表現する」
イケア・ジャパン代表取締役社長
ラース・ペーテルソン

─日本への進出時期と、好調な売上げの背景は
06年に日本に進出したわけだが、もう少し早いタイミングで進出したかった。しかし、われわれの進出の前提は物流網の整備であり、日本はこのタイミングとなった。好調な売上げに関しては、日本進出の時期が良かったと感じている。
─時期が良かったという意味合いは
日本人にとって、家という存在が重要度を増してきているように思う。年金問題や雇用への不安もあり、家族と接する時間が大切であるというように、意識変化してきているのではないか。その意味で、われわれは豊富な商品を通して、消費者が家庭で過ごす時間のスタイルや個性を表現する手助けや提案をしてゆく。
─イケア・ジャパンの今後の戦略は
マーケットとしてはまず愛知県、福岡県、そして関東にもう1店舗を考えている。ただ、出店規制などもあり良い場所の取得が難しいのも確か。良い場所さえ確保できれば、明日にでも出店したいのが本音だ。

◆「WEDGE」2009年12月号

 

 
 

 

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