ガチ中華のブームとともに、都内を中心に麻辣湯(マーラータン)の店が急速に増えている。中国発のチェーンには創業者の名前がついており、特徴的な店名となっているが、中国で最も多い氏名は何なのか? このほど『中国の回鍋肉にキャベツは使わない』を出版したジャーナリストの中島恵さんが紹介する。
麻辣湯(マーラータン)ブームが続いている。都心の繁華街だけでなく、住宅地でも見かけるようになった。日本発のチェーン、中国発のチェーン、単独店があるが、中国発のチェーンで有名なのは「楊國福麻辣烫」と「張亮麻辣烫」の2つだろう。
「楊國福」は日本に26店舗、「張亮」は10店舗を展開している。「湯」は中国語で「スープ」の意味で、中国発のチェーンでは「熱する」などの意味で同じ発音の「烫」を使用することが多い。
創業者の名前がそのまま店名に
その中国発のチェーン店を見て、中国人の名前がそのまま店名に使われていることに気づいた人は少なくないのではないだろうか。その通り、「楊國福麻辣烫」は楊國福さんが始めた店で、「張亮麻辣烫」は張亮さんが始めた店だ。
「楊國福麻辣烫」は2003年、中国の東北部、黒龍江省ハルビン市で楊國福さんが創業した。現在までに世界各国・地域で7000店以上を展開している巨大飲食チェーンだ。
中国のサイトで検索してみると、店舗に関する情報は多いものの、創業者である楊國福さんの経歴はわずかしか紹介されていない。いくつかの記事に、「2003年の創業時に30歳だった(33歳だった)」とあり、1970年か1973年生まれの可能性がある。
貧困家庭に生まれ、15歳以降は農業、羊飼い、小売店などの仕事を転々として、その後、開業したようだ。しかし、有名店になるまでの経緯はほとんど明らかにされておらず、ベールに包まれている。
