2026年6月23日(火)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2026年6月23日

 ちなみに、3位は筆者の友人にも同姓同名がいる王芳さん(約27万7000人)、4位は李偉さん(約26万9000人)、5位は李娜さん(約25万8000人)、6位は張敏さん、7位は李静さん……の順で、上位25番までの同姓同名者すべてが各20万人以上いるという多さだ。

 姓のみで見ると、同リストの1位から30位までの間で最も多いのは王さんで11人、次が李さんで9人、3番目が張さんで8人だったが、関連の情報では、中国で多い姓は「王」「張」「李」「劉」で、この4つの姓の合計で28%になり、すべての姓の3割近くを占めている。

 以下、多いのは「陳」、「楊」、「趙」、「黄」、「周」などとなっており、「楊國福」の「楊」も、「張亮」の「張」もこれらの中に入っている。そう考えると、筆者が本の中に書いた「(楊國福さんや張亮さんと)同姓同名の人が1000人か、あるいはもっといるかもしれない」というのは、かなり少なすぎる予想だったかもしれない。

中国でもある名前の流行

 ちなみに、中国でも日本のように、時代によって名前には流行があり、中国の報道によると80后(バーリンホー=80年代生まれ)、90后(ジウリンホー=90年代生まれ)の父母が好むのは「偉」「静」「敏」などの名前だそうだ。なるほど、だから「王偉さん」や「王静さん」といった「多い姓」と「好む名前」の組み合わせがゴロゴロいるわけだ。日本でも、毎年人気の子どもの名前ランキングが発表されるが、日本はそもそも姓の数が非常に多いため、中国のように、あちこちに同姓同名がいるという現象は起こらない。

 今、日本には約93万人の中国人が住んでいる。筆者の知り合いの中にも中国で最も多い氏名の友人が複数いるので、きっと「楊國福さん」や「張亮さん」もいて、日本で麻辣湯を食べているかもしれない。そうと思うと、ちょっと微笑ましい気持ちになる。

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