ごく稀に、GW期間中に海外出張する人がいる。日本は休みでも海外は通常営業だ。この期間に海外のクライアント、提携先、投資候補先などを一回りしてGW後のビジネスプランを書くという訳だ。本社は休みだから、上司からのメールや指示に煩わされる事もない。ある意味スゴイ時間の使い方であるが、家族やパートナーからの賛同が得られるかが問題だ。できるビジネスマンはその辺りもスムーズにこなせる人であろう。
就学年齢のお子さんがいる方で、2日、6日に休みが取れる人はパートナーとスペシャルな時間を企画してみるのもいいだろう。子供は通常通り学校へ。当校から下校までさほど長い時間ではないが、子供抜きで話ができる貴重な時間だ。そんな時間を有意義に企画できる人もやはりデキる人だと思う。5月2日から5日まで海外出張。6日のお昼にパートナーとランチデート。その日の午後から7日8日は子供と遊ぶ、なんてメリハリ効いてて良くないですか?
ところで私はなにをするのかって?
よくぞ聞いてくださいました。インベストメントバンカーほど長期休暇から無縁な職業はないのである。M&Aの案件執行をしていればGWも、盆・暮れ・正月も関係ない。私もクライアントから依頼を受けた「5月9日締切り」の報告書作成に関わらねばならない。GW明けの初日が締切りというのが泣かせるが、クライアントにとってM&Aは社史を飾る大イベント。そういえば去年は出張していたなぁ、と思い出しつつ、目の前のタスクに対してチームメンバーの作業割り振りをしている。
デキる人材がそろっている我がチーム(笑)は、若手スタッフも旅行や里帰りなど計画満載の人が多い。そんな中、みんなで計画変更のぎりぎりの妥協案を出し合って、クライアント対応をしている。私も早々と10連休宣言は出していたが、クライアントの依頼に接し通常運転にギアを戻した次第である。諸々イベントを楽しみにしていた家族には申し訳ないことになった。
締切日の前日、つまりGW最終日は「母の日」だ。通常運転をしながらも子供としっかり相談して、妻にどんな「母の日」をプレゼントしてやろうか。名誉挽回の腕の見せ所である。
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