「一緒に食事をしてください」と誘う部下
最近は、20代の男性の編集者のことが少々、気になります。懸命に仕事をするのですが、不器用なところがあるのかもしれません。取材に行って、相手と口論をしてしまうこともたびたびです。
セミナーに行ったときには、早々に自分の弁当をたいらげ、受付で余った弁当をもう1個もらったそうです。いくらお腹がすいていたといっても……。セミナーを主催する会社からそのことを言われて、恥ずかしかったですよ……(苦笑)。
私が外出中、取材先や取引先から電話があります。彼が電話に出て、メモをします。それをみると、電話番号や氏名が違う。彼に聞くと、「間違っていましたか?」ととぼけます。これでは困りますね。やはり、「使える部下」になるためには、基本的なことはきちんとできなきゃいけない。
私と話がしたかったようで、突然、誘ってくるのです。「今日午後6時から、会社のそばのステーキハウスの予約をとっておきました。一緒に食事をしてください」と……。その日になっていきなり言われても、無理ですよ。仕事があるといって、結局、断りました。
ふだんから、もっとコミュニケーションをとれると思うのです。たとえば、「僕は最近、こんな雑誌の記事を読みましたよ」と声をかけてくれれば、受け答えはしますよ。ある日、突然、2人だけでステーキハウスはないでしょう……(苦笑)。
彼は一生懸命に仕事をするから、いつか、今の壁を乗り越えてくれる、と信じていますが……。
「使える部下」「使えない部下」の分岐点
・「使える部下」と「使えない部下」の差は、紙一重。大きな差はない。1人の上司から「使えない部下」と判断されても、委縮する必要はない。
・「使える部下」になるためには、2~3年で得意ジャンルをみつけ、そこで実績をつくること。
・「使える部下」になるためには、基本的なことはきちんとできるようにする。
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