ディナーの後は“国別対抗歌合戦”
かなり豪華なコースのディナーが終わり赤ワインの酔いが回ってきたころに、派手な伊達メガネをかけたコメディエンヌ風のボランティアスタッフのオバサンが食堂の中央の演台に立って「私はユーロビジョンのアナウンサーのバーバラです。これから国際ソング・コンテストを開始します」とファニーフェイスでジョークを飛ばしながら挨拶。
彼女の登場で食堂は爆笑の渦に。バーバラは昼間普通のボランティアスタッフとしてゲストの受付をやっていた。彼女はシンガポールにあるオーストラリア子女の小学校の教師をしており学校が休暇期間中なのでボランティアに来たと話していた。
国別チームの結成
司会のバーバラは会場を見渡して人数が多そうな国から確認していく。「それではこの食堂で最大多数と思われるフランス人は手を上げてね。ダメダメ、イタリア人はまだ大人しく待っててね」と呼びかけると8人が挙手。
「次はどうもうるさい英語が聞こえてくるからアメリカ人がいるようね。一斉に両手を真上に挙げてちょうだい」と叫ぶと8人が挙手。
「それじゃ―さっきから騒がしいイタリア人は右手を挙手してね」というと5人が反応。「残りはどこかな。少数派はそれぞれ自己申告してね」というとパク牧師が「コリア2名」と名乗りでる。バーバラが私を指さして「あんたはチャイナなの?」と聞くので「ジャパンは全員で4名」と申告する。
そのあと、オランダのおばさん2人組が名乗り出て、最後にブラジルのお兄さんが「ブラジル1名」と申告してチーム確認完了。
バーバラの司会で各国チームは次々にお国自慢を披露
バーバラは「さー、それでは栄えあるトップバッターはどこの国でしょうか? そうですね、最初はやはり世界で一番偉大な国であると誤解している人々の国。アメリカ合衆国の皆さまをお迎えしましょう」と声を張り上げる。