レオン大聖堂近くのメインストリートのカフェ
レオン大聖堂とスパニッシュ・タンゴ
レオンのお祭りで地元の可愛い系ギャルとご満悦なオジサン
あたりが暗くなる頃にやっとレオンの大聖堂に到着。大聖堂前の広場ではバンド演奏にあわせて人々がタンゴを踊っている。タンゴを踊るには男性はかなりの熟練の技が必要であろう。よく見ると踊っている男性はほとんどハゲやデブの中高年ばかりである。早い話が躍っているのは爺さんばかりなのだ。
しかし爺さんがテクニックを駆使してドレスアップした年若い娘をリードしてポーズを決めたりしているのは恰好いい。普段はおそらく公園で新聞を読んで日向ぼっこしているような爺さんでも背筋を伸ばして派手なギャルと小粋に踊っていると堂々たるものである。スペインの伊達男の面目躍如である。
地元のカップルと前歯を隠して微笑んでいるオジサン
夜空にライトアップされた大聖堂の尖塔がまっすぐに天空に聳えていた。こうしてレオンのフェスティバルの夜は更けていった。修道院に戻るといつの間にか門限11時を過ぎており頑丈な鉄製の扉は閉じられていた。
修道院に隣接する中世の神学校を改装したホテルと中庭で修道院が繋がっていることを昼間の散策のときに発見したことを思い出した。ホテルの夜勤当直(night watch)に声を掛けて中庭に通してもらい無事修道院の2段ベッドにもぐりこんだ。
若者たちはぞろぞろと朝帰り
サッカーチームの応援団バンド。各チーム対抗バンド・バトル
6月21日 朝6時頃、修道院の大部屋に誰かが忍び足で入ってくる音に気づいた。その後、次から次へと若者たちが外から大部屋に戻ってくる。なかには寝袋を抱えている者もいる。門限破りで夜遊びしていた連中が続々と朝帰りしているのだ。
そのうちにジュリアとアリーチェが寝袋を抱えて他の数人のイタリア人男女と一緒に帰ってきた。「チャオ」と元気に挨拶。「昨日は広場の芝生で寝たのよ。気持よかったわよ」と屈託ない。