2024年11月22日(金)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2010年1月13日

 折しも今週、鳩山政権が中止したインド洋での給油活動を、中国海軍が引き継ぐ可能性ありと報じられた。

 かつて、連合国の謀った「ABCD包囲網」によって、戦略物資が入手できなくなり敗戦への道を転がり落ちていったわが国は、戦後、そのトラウマから教条的平和主義の国に変貌した。その教条ゆえ、他国の策謀も他国間の関係を見る目をも閉じたままだ。中国とインドの対立は、けっして遠くの他人さん同士の小競り合いではない。中印双方からラブコールを送られ、生命線を共有する日本こそが目を開いて見るべき事態なのである。

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※次回の更新は、1月20日(水)を予定しております。

◆本連載について
めまぐるしい変貌を遂げる中国。日々さまざまなニュースが飛び込んできますが、そのニュースをどう捉え、どう見ておくべきかを、新進気鋭のジャーナリスト や研究者がリアルタイムで提示します。政治・経済・軍事・社会問題・文化などあらゆる視点から、リレー形式で展開する中国時評です。
◆執筆者
富坂聰氏、石平氏、有本香氏(以上3名はジャーナリスト)
城山英巳氏(時事通信社外信部記者)、平野聡氏(東京大学准教授)
◆更新 : 毎週水曜

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