この将来有望な若い選手たちが東京五輪の大舞台で大暴れする姿を想像するのは、実に楽しい。とはいえ、侍ジャパンとしては責任重大だ。3大会ぶりに東京で正式種目に復活する以上、優勝は至上命題である。しかも、野球・ソフトボールがサーフィン、スケートボード、スポーツクライミングなど、若者に人気の競技とパッケージになっており、増加する選手数を500人以内に抑えなければならない事情から、従来8カ国だった参加チームが6カ国に減らされた。それだけに、韓国やキューバなどのライバル国はもちろん、台湾、中国、ドミニカ、オランダ、オーストラリアあたりも、本戦に出場すればメダル獲得に目の色を変えて挑んでくることが予想される。
6カ国で決める世界一?
球界内部には、「6カ国しか参加できないのに世界一を決められるのか」という意見もある。そうした厳しい現状からも、開催国であり、野球復活の旗振り役だった日本は絶対に勝たなければならないのだ。プレッシャーの大きさたるや、五輪野球史上一番と言っても過言ではない。そういう意味からも、野球の将来を担う選手がどんな素晴らしいプレーを見せてくれるか、興味は尽きない。
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