女性ファン呼び込むサプライズ
「具体的には、来年からトーナメント観戦に若い女性を無料で招待し、来場した女性は出場した男子プロと食事やお茶を一緒に楽しむことができるサプライズ企画を考えている。サイン会だけでは駄目で、来てくれた若者を楽しませるようにすべきだ。こうすればその女子たちがまたゴルフ場に友達を連れてくるようになり、人気を高める面で相乗効果が期待できる。
シニアゴルフが復活したのは、プロアマトーナメントなどで、ファンに対してあらゆるサービスを展開したのが成功した。トーナメントではロープを張ってファンの立ち入りを制限はせずに、なるべくファンとの交流も大事にしている。成功例があるのだから、これを参考にすべきではないか」
―― 強い選手が海外に流出してしまうリスクへの対応は
「ゴルフはプロ野球のように組織の管理はしていないので、JGTOが日本に拘束することはできない。せっかく育てた選手が海外に行ってしまうのは難しい問題。海外に行くなとは言えないが、日本の試合に何試合かは出てほしい。海外に行ってもいいが、日本オープン、日本プロ、日本ゴルフツアー選手権、など日本と名がついているトーナメントには帰ってきてほしい。そうすれば海外でも日本でも活躍できる。過去には青木功、樋口久子などは海外で勝って、日本に戻っても勝っていたのだから」
―― リオ五輪でゴルフが競技種目になり、東京五輪でもゴルフを盛り上げる材料になるか。
「東京五輪の開催は、ゴルフ業界だけでなくプロゴルフ団体にとっては、大変喜ばしいことだ。ゴルフから興味をなくしたプレーヤーは、これを機にもう一度ゴルフに興味を持ってもらいたい」
―― トーナメントを見に来たギャラリーに対する規制を緩めて、なぜ情報発信を手伝ってもらわないのか。
「日本ではトーナメント観戦中は携帯電話での通話や写真撮影は禁止している。携帯電話での写真撮影は解禁したいが、シャッターを押すときに日本のアイフォンは音が出るので駄目だそうだ。米国の携帯は音がしないので解禁になっている。トーナメントにファンを呼び込むためにはあまり規制を厳しくすると、足が遠のいてしまうので、できるだけファンサービスのために緩めたい」