ネット炎上のかけらを拾いに

2016年10月5日

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 すでにさまざまなボロが出ているにもかかわらず、「ウソや適当なことは絶対に書きません」と書ける神経がすごい。とはいえ、長谷川氏ご本人の中では個人ブログからのコピペでさえ「適当なこと」に当たらないのだから、彼はこの先もそう言い続けるのだろう。

 人間は誰しも失敗する。まともなジャーナリストや研究者であれば、情報を精査することの難しさや、自分が自信をもって書いたものが間違うことがあると知っているはずだ。取材の量を増やしても、質をどれだけ高めても間違えることはある。取材量はアウトプットの質をある程度担保はするが、絶対ではない。ある時代に「正しい」とされていた研究が、10年後に覆ることは珍しくない。だからこそ、「ウソや適当なことは絶対に書きません」と易々と言ってしまえる人こそ恐ろしい。

 しかし、断言できることが少ない世の中だからこそ、何でもかんでも断言し、強い言葉で言い切る人に価値を感じ、「信じたい」と思ってしまう人たちが一定数いる。長谷川豊的なものに扇動されやすい人たちは気を付けた方がいいかもしれませんと、控えめに申し上げておきたい。

  
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