今年も木島平村でコミュニティ・スクールの研修会に参加
ところで木島平村へ行ったのは、毎年夏に同村主催で開催のコミュニティ・スクール研修会に講師として呼ばれたからです。
今年も文部科学省の事務次官に就任した前川喜平さんや、東大大学院教授の小国喜弘さんらと同行です。
同村は、村の未来に危機感を抱いています。
それは、たとえば人口減少に歯止めがかからないこと。
同村の1975年の人口が約7,200人だったのに対して、現在人口は約5,000人弱にまで減っています。
それだけに村は、各1校の小中学校をコミュニティ・スクールに指定し、村を挙げて子どもたちの教育と育ちに熱心です。
その熱心さは、それこそ村の存亡をかけてと言えるほどです。
その存亡をかけてとの想いには、少子高齢化もあります。
同村の65歳以上の老年人口が約35%に達し、また年少人口が少なくなってきていることから超高齢社会に突入しているからです。
同時に生産年齢人口では20歳代前半が極端に少ないことから、進学や就職などで村外へ出たのち、村に戻ってこない若者が多いのではないかと考えられています。
そんなことから、村の存亡をかけて子育ち支援に熱心なんです。
なお、コミュニティ・スクール制度は、2004年6月に改定した「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に則った「学校運営協議会」を設置した学校(県立や市区町村立の幼稚園・小学校・中学校から、新設の義務教育学校・中高一貫校・高等学校・特別支援学校のことで、私立や国立附属の学校は想定されていません)のことです。
保護者や住民も教育委員会から学校運営協議会の委員に任命されて、法にもとづいた一定の権限のもとに学校運営に参画するシステムです。