2024年11月22日(金)

「ひととき」特別企画

2016年12月9日

空也餅(くうやもち)
 

 今年没後百年にあたる夏目漱石(1867-1916)は大の甘党でした。漱石先生にとって甘いものとは、どんな存在だったのでしょう。ゆかりの品や漱石先生にいまお薦めしたい品々をご紹介します。

 主人はまたやられたと思ひ乍(な
 が)ら何も云はずに空也餅を頬張
 つて口をもごもご云はして居る。

    『吾輩は猫である』より

 

 空也堂の菓子は頗(すこぶ)る洒落
 たものですな

  橋口貢宛書簡(1900年12月22日)

空也もなか
●空也
1884年創業。さっぱりとしたつぶし餡を半搗(はんつ)きにしたもち米で包んだ「空也餅」。およそ二カ月間限定の冬の味だ。「空也もなか」はほんのり焦がした瓢箪型の皮に餡を詰めた、空也を代表する銘菓。


【空也餅(くうやもち)】
 価格(税込):1箱(5個入り)1150円~
 販売期間:11月と1月中旬~2月中旬
 賞味期限:1日

【空也もなか】
 価格(税込):写真は1箱 (20個化粧箱入り)2210円
 販売期間:通年
 賞味期限:1週間

問い合わせ先:☎03(3571)3304(要予約)

 

 三沢(みさわ)は看護婦に命じて
 氷菓子(アイスクリーム)を取ら
 せた。

          『行人』より

●日比谷松本楼
 漱石は胃潰瘍で入院中、気分が良い日は近くの日比谷公園を散策することも。また1903年開店の松本楼から病室へ、洋食の出前を取ったこともあったようだ。

【アイスクリーム】
 価格(税込):453円
 販売期間: 通年
 賞味期限:店内のみ

問い合わせ先:☎03(3503)1451

 

 主人は芋坂の団子を喰つて帰つて
 来て相変らず書斎に引き籠(こ
 もつ)てる。

     『吾輩は猫である』より

 

●羽二重団子
1819年創業。生醤油の焼団子とこし餡で包んだ餡団子の組合せは滋味深い一皿。

【羽二重団子】
 価格(税込):540円(団子2串、煎茶急須つき) お土産は1本270円から
 販売期間: 通年
 賞味期限:1日

問い合わせ先:☎03(3891)2924

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