2024年12月22日(日)

山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2016年11月30日

 最近のメディアでは海外で、たった一人で生きている日本人女性の生き様がお茶の間のテレビによく出るので、常日頃から何となく気になっているテーマである。つまり、男性は捨て身の行動ができないのに、女性の方は積極的に思い切った行動に移せるのはなぜなのか? が隠れた今回のテーマである。

 さて前回のパート1の山田美緒さんに続いて二人目の「ルワンダの奇跡」はシングルマザーの起業家・唐渡千紗さんのケースである。

シングルマザーの起業家・唐渡千紗さんのケース

唐渡千紗さん

 キガリでタイ料理の店があると聞いてAMJの駐在員である山田耕平君に連れられて「Asian Kitchen」に行った。そこのオーナーということで唐渡千紗さんを紹介された。唐渡さんは皆から「千紗さん」と呼ばれている。

 信じられないことだがここルワンダで活躍している日本人の女性は珍しくないといっても過言ではないのだ。しかも千紗さんは若くて可愛い人でアフリカに移住するようなタイプには見えなかったしシングルマザーとして子どもと一緒に暮らしているとは信じられなかった。

 どうしてルワンダに来たのですか? と彼女に質問したら、ご縁と成り行きです、とのこと。いつまで今の生活(リクルートジョブズの社員だったそうです)続けようかと漠然と考えていた頃、幼馴染かつ元同期の友人夫妻を訪ねてルワンダを訪れる機会があったそうだ。実際にルワンダに行ってみると、いろんな期待・予想を遥かに上回る? 下回る? 別次元? な世界が待っていて、なんにもない感じが、でもこれからなんでもありな感じがして、直感的に、そして30歳という節目もあり、ルワンダ移住を決めたという。

 幼い頃からの憧れとか、(あっでもアフリカは想定外だったそうですが)ともかく東京でシングルワーキングマザーやる中で生活やキャリアについて感じてきたこととか、子どもをどこでどのように育てるかとか、いろいろな思案が巡ったが現地に行くこと自体はごく自然な流れだといって遠くを見るような目つきで、「それになんだか、ここは気持ちいい所だったんです。空というか風というか空気というか。どうやらそれが決め手だった」との答えであった。

 そんなふうに聞いていると「ちょっと変な人?」と思われるかも知れないが実際には凄く真面目な人で芯が強くて、逆に真面目すぎて自分の信念を通さないと気が済まないのかもしれないタイプだと読んだ。


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