定年バックパッカー海外放浪記

2017年1月8日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

 私は平素から氏素性の分からない外国人と関わらないように注意している。差別主義者という非難を覚悟で申し上げるが、特にアフリカ系やインド系などの貧困層に属すると思われるような人間が周囲にいる場合は高度警戒モードをとる。大きな貧富の格差社会に生きていれば多少の犠牲を払ってでも金銭を手に入れたいと考える人間がいるからだ。

アグリジェントの大聖堂の内部の柱廊

 アフリカ系の若者が至近距離で夜通し騒いでいるなかで眠れるわけがない。午前1時くらいに一人が帰ったと思って少し気が楽になったが、10分もしないで誰かを連れて戻って来た。時折何かを蹴ったり投げたりしている。そのうちにテントを攻撃してこないかと身を固くして物音に神経を集中する。

アグリジェントの大聖堂の祭壇

 ゲラゲラと笑っては大声で叫んだり歌いながら手拍子をしている。月が雲に隠れると暗闇となり連中の様子が見えない。アラブ系の言語であろうがいずれにせよ意味不明であり、何が目的で集まっているのか全く意図が掴めない。雨でも降ってくれば解散するのであろうが残念ながら空気は乾燥している。

 午前二時半に数人が帰って行った。残り4人は何か大声で言い合っているようだ。喧嘩しているように聞こえるが何か議論しているようでもある。いずれにせよ全く立ち去る気配がない。何度腕時計を見ても時計の針が止まったように時間は進まない。

 欧州で難民受け入れ拒否の運動が広がっているが地元民の心情が痛いほど理解できた。何をしでかすか分からない屈強のアフリカ人やアラブ人が街中に溢れていれば不気味で不快であろうし市民生活の根幹である安全が脅かされていると感じるであろう。

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