2022年11月27日(日)

ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年12月13日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

 ところが、そう感じている人でも、日常生活の流れの中ではびっくりするぐらい頻繁に子どもに対して用いてしまうのが、これらのフレーズなのです。なぜそうなるかといえば、「結果を求めた」声かけになっているからです。親が意図した行動を取らせよう、親が期待する結果を出させようとして、声をかけてしまうからです。結果に目を向けてしまうと、「やる/やらない」「できた/できない」「知っている/知らない」と、50/50の確率の中に陥ってしまいます。そして「~ない」に対しては、上記NGフレーズを使うことになってしまうので、2回に1回はNG声かけをしてしまうのです。

子どもを育てる「声かけ7か条」

 ですから声かけをするときは、結果を求めて行うのではなく、子どもを信頼して、何に気づくかは本人が選ぶものだというスタンスで行うようにしてください。このスタンスを保つことが出来れば、親の声かけによって得た経験を、子どもは自分自身のものとして手に入れ、自分で考える力、自分で感じる力、自分で行動する力を伸ばせるようになります。

 最後に、前掲拙著「小川式声かけメソッド」より、「声かけ7か条」を引用して今回のお話を終えたいと思います。

◎「笑顔」
「声をかけるとき」に笑顔
「子どもからなんらかの反応が返ってきたとき」に笑顔
◎待つ
親の側の予定や都合に子どもを合わせようとするとうまくいきません。
子どもからの返答が出てこないときには、「どうかな? ちょっと難しい?」「ゆっくり考えていいよ」と穏やかに声をかけながら待ってあげるのがよいでしょう。
◎楽しむ
「こうしてやろう」という意図に沿って子どもを動かそうとするのではなく、子どもの反応を自分が楽しめるような「声かけ」をしてほしいと思います。
◎信頼する
本人の中から出てくる考え、感じ取る力、判断を尊重して、信頼してあげること。これが大事です。子どもは皆、一人ひとりがすでに一つの人格として確立されています。彼ないし彼女の中には、本人自身の考えであり、感じかたというものが必ずあるのです。
◎観察する
子どもの様子をよく観察することで、適切な声かけがおこなえるようになります。態度、表情、目の動き、言葉と言葉の間合い、しぐさ、体の姿勢など、あらゆるところをよく見て、そのときどきで必要な声かけを臨機応変にしていただきたいと思います。
◎6秒ルール
子どもに対して言いたいことが噴き出してきたときには、感情のままに言ってしまうのではなく、心の中で「1,2,3,4,5,6」と数えてから口にするようにしてください。冷静で平常心でかかわってあげるための方法です。
◎ほめる
「すごいね」「なるほどね」「さすが!」「そういう言いかた、知ってたんだ」「そうそう、上手に答えられたね」「がんばったね」というような、子どもの反応を認めて肯定する声かけ。これを、できるだけたくさんしてあげるように心がけてください。また、「ありがとう」というフレーズも、ほめ言葉の一つですね。

 次回は、「スポイルさせない褒め方、キレさせない叱り方」をお話ししたいと思います。
 

  
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