この秋、米日同盟は発足50周年を共に祝う手はずになっている。大統領の訪日もある。旅行の日程から逆算された「締め切り」があるのだから、それに向けて、問題解決の目途を立てることができる。
正直に言うが、北は韓国から南はシンガポールまで、アジアに広がる米国の同盟国はみな、米日同盟を見舞ったこのたびの齟齬をあきれる思いで見守っている。普天間がなんとかかとか解決されたら、米日双方ともエネルギーと想像力をよほど集中させ、両国内だけではなくアジア地域においても、信頼を立て直すことに努めないといけない。米国と日本は、アジアのみならず世界中で、同盟としての協力を続けていく能力をもっている。そのことへの信頼を取り戻すのである。
不幸にも普天間が明らかにしたものは、今や両国はそうした課題に当面しているということだ。
*5月上旬、一部の読者の方に「連載終了」とご案内しましたが、
連載を再開する運びとなりました。
次回は7月30日(金)を予定しております。
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