赤坂英一の野球丸

2017年2月14日

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広島OBならではの重み

 3人の中で最もプロ入りが早いのは74年秋のドラフト3位だった慶彦さん。ただし、1年遅れで入団してきた北別府さんのほうがドラフト1位だったぶん、慶彦さんより一軍定着が早かった。達川さんは77年秋のドラフト4位と入団年次も指名順位も3人の中で一番下だが、年齢は慶彦さんよりも2歳、北別府さんよりも3歳上。とはいえ、慶彦さんには当然、一番長くプロでメシを食ってるのはオレだ、という強烈な自負がある。「こういう関係はものすごいややこしいんじゃ」と苦笑いしていた片岡さんの言葉には、当時を知る広島OBならではの重みが感じられる。

 このキャンプ中、片岡さんの店には連日、球界やマスコミの関係者が訪れる。5日の夜には、評論家としてキャンプ取材に来ていた元同僚の小早川さんを呼び、広島出身で宮崎に住んでいるカープファンを集めて広島県人会を開催。私も片岡さんに呼んでいただき、みなさんとお好み焼きをつまみ、焼酎を飲みながら、カープの話題で盛り上がった。

 余談になるが、この県人会には、私が卒業した広島県立安古市高校の後輩で、2014年の土砂災害で知人を亡くした若者も参加していた。昔は原爆の被爆者、いまでは土砂災害などの被災者たちと、カープはどんな時代にあっても広島の人間たちの希望の象徴なのである。それとこれとは何の関係もないと言われればそれまでだが、堂林よ、今年こそカープファンの期待に応える活躍を見せてくれ。

  
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