オトナの教養 週末の一冊

2017年3月3日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

 震災前は、1メートル前後の津波であれば見に行っても、防潮堤が防いでくれていました。だから、今回も防いでくれるだろうと震災時に防潮堤へ津波を見に行ってしまったために、多くの人が飲み込まれ亡くなった地域もあります。いくら防潮堤があったとしても、津波を見に行ってしまうと危険です。

 また、今後300年の間に東日本大震災レベルの津波が起こる確率、防潮堤のコンクリートの寿命が100年であることなどを考慮して、地震対策のために税金を何に使うべきかという議論がもっと必要だと思います。

 先日の福島沖を震源地とする地震の際には、避難しようとした人たちの車で渋滞になりました。それならば、防潮堤よりも避難時の道路を作って欲しいとなるわけです。

 津波に対しどう対応するのかが、住民と政府の間できちんと話し合われないままに政策が決まっている。

――東日本大震災への関心は薄れてきていると感じます。それは震災を扱った雑誌の特集や本が売れないことにも反映されているわけですが、この本が他の震災を扱った本との違いとはなんでしょうか?

渋井:多くの本は、1つの地域に絞り書かれたものが多いと思いますが、この本は東北全体を振り返っています。学術書には全体を振り返ったものもありますが、一般書では少ないので、そこは違いでしょうか。

 また、この本は東京に住んでいる自分を意識して書いた本でもあるので、是非手にとっていただければと思います。

  
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