米国の核となる価値観の保持
アイルランド系のコノリー下院議員は、毎年3月17日にバージニア州フェアファックスで「セント・パトリックス・デー」を祝うパーティーを開催しています。筆者は今年もボランティアスタッフの一員として参加し、会場でサーモンを配りました。
パーティーには民主党のバージニア州知事候補及び地元の地方議員が出席していました。彼らはそろってトランプ大統領から「米国の価値観を守ろう」と支持者に訴えていました。同大統領が民主主義、自由、平等並びに人権といった米国の核となる価値観を侵していると彼らはみています。特に、同大統領が署名したイスラム圏6カ国からの入国一時禁止に関する大統領令は、米国の価値観に反していると主張するのです。
トランプ大統領に対する不信の原因は、自国が重視している価値観を尊重していない点にあります。初の議会演説で、同大統領は「結束」を呼びかけました。同大統領が民主党議員との間に信頼関係の構築を望むならば、米国の価値観に沿った政策を実行することが不可欠です。
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