2024年11月22日(金)

ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2017年4月21日

 こんにちは、小川大介です。

 前回は、子どもと部下の「自信の種」を育てましょうという話をいたしました。自信とは思い込みであり、親も上司も本人の自信の種を植えて育てていくには、ポジティブな思い込みを手伝ってあげればいいのです。それには何よりも本人のことをよく観察することです。得意なこと、できていること、がんばれていることに気づき、ポジティブな解釈をかけていくことで、自信のきっかけ作りができます。

 自信のきっかけが出来れば、思い込みを強化していけばいいというわけですが、その強化の仕方、自信の育て方にはいくつかコツがあります。

 今回は自信の育て方実践編として、すぐに実行できる方法をいくつか紹介したいと思います。

 自信とは自分自身を信じる、思い込むということですが、何もないところから信じるというのはとても難しい。ではどうすればいいかというと、信じるための証拠を作ってあげるのです。自分の目に実際に見える事実を作る。

 一番いいのは計画を実行することです。

 決めたことをやる、やれたという結果が残りますから、そこに自分を信じる理由が生まれるわけです。

 どなたも体験があると思いますが、とても大きな仕事ができた。それは大きな達成感があるわけですが、ごく小さなことでも達成感は味わえるものです。たとえばお使いを頼まれて、すぐに間違いなく頼まれたものを買ってきた。難しいことではありませんが、「やれた」「頼まれたことに応えられた」という思いはありますね。そして、その思いは気持ち良いものではないでしょうか。

 「ありがとう」と言われるから気持ちいいのではなくて、やれたことそれ自体が気持ちいい。そうではありませんか?

 「できた」というのは、やはり実感が伴う。

 予定を立てる、実際にやる。また立てる。実行する。これを繰り返していくことが自信を育てる分かりやすい方法だと言えます。

「思っていること」と「していること」が一致する効果

 予定を立てて実際にやると、なぜ実感がわくのでしょうか。

 それは、自分が「思っていること」と「していること」が一致する体験だからです。

 頭の中にある自分と、周囲から見られる客観的な自分とが、「同じだ」と思える体験です。少し難しい言葉で言えば、「自己同一性」つまり「アイデンティティ」です。

 自分が意識したことが、実現するということの一致感が、「自分自身はたしかにここに居る!」という実感を生むのです。自分の輪郭が太くなっていく感覚、自分の中身が満ちてくる感覚です。


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