つくりびととの談い
「談い」には、あることについて話をする、ものがたるという意味があります。本連載では、つくりびととの談いを通じて、ものづくりの醍醐味や本質を見つめ直します。
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2025/12/21 山田清機地方の衰退を象徴するような街に、なぜか若い人が集まってくる会社がある。2025年に創業100周年を迎えた中工精機である。工場を訪ねると、森に囲まれた敷地内に泉水や芝生の広場が整備され、本社の社屋はまるでロッジのような造りだ。
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加藤精密工業(愛知県名古屋市)
2025/11/02 山田清機名鉄常滑線の名和駅を降りると、かすかにゴムが焦げるような臭いがした。常滑線の沿線には東レ、三菱重工、日本製鉄など大企業の工場が点在し、その隙間を埋めるようにいくつもの中小企業が軒を連ねている。その中でひときわ異彩を放っているのが、加藤精密…
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浜野製作所(東京都墨田区)
2025/09/21 山田清機東京都墨田区にある浜野製作所で謎の人物に出会った。内田博也さん(32歳)、同社の設計開発担当である。この、何もかもが行き詰まり閉塞感に満ちた時代に、内田さんはものすごく生き生きしている。それも大きな謎なのだが、差し当たっての謎は通勤に使っ…
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岸産業(大阪府堺市)
2025/08/30 山田清機タン、タンタンタンタン!小気味よい音を立てて、ハンマーが一寸ほどの釘を打ち込んでいく。住宅の建築現場ですら釘を打つ音を聞くことはなくなってしまったが、なぜか、人間が釘を打つリズムは耳に心地よい。機械に指示されたリズムではないからだろうか。
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