さよなら「貧農史観」
「農業就業者減少」「高齢化」「経営規模が小さく競争力がない」等で語られることが多い日本の農業。背景には、農家が貧しくて弱いとの「貧農史観」が現代の農政のなかにも生きているからではないか。だが、すでに、逞しい農業経営者は育っている。そろそろ、「貧農史観」の色眼鏡を外そう。
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【最終回】
2012/06/13 昆 吉則自らの居場所作りに終始してきた日本の農政。農業教育においても、農業関係者の育成ばかりで、農業経営者を育成する視点を欠いてきた。
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顧客本位の視点が欠けている
2012/05/17 昆 吉則アジアをはじめ世界の観光客からも期待を浴びる日本の風土・文化だが、農業関係者の政策は、戦略に欠けた「農村政策」ばかりだ。
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2012/03/16 昆 吉則
各地で「市民農園」や「体験農園」が増えている。全国の耕作放棄地は、発想を変えれば、エンターテインメント施設に変えることだってできる。
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2012/02/17 昆 吉則
日本の耕作規模の小ささが敗北主義にまみれる農業界の言い訳になっている。能力ある農業経営者たちの本音と、農地集約の現状とは?
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2012/01/18 昆 吉則
政府は農産物輸出を農政の重要テーマに掲げるが現実は厳しい。日本よりも小さな面積のオランダが農産物輸出で世界第2位になれたのはなぜか。
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2011/12/26 昆 吉則
農家数の減少と後継者不足は常に問題視されているが、それは果たして「農業は儲からない」からなのだろうか。農家を継がない本当の理由とは。
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2011/11/18 昆 吉則
再開した米先物取引に対して、猛反対する農協組織。日本はいつまで農業関係者の居場所づくりのために問題が創作されるのだろうか。
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2011/10/19 昆 吉則
TPP参加には、日本国内の農業改革が欠かせない。しかし、減反と戸別所得補償があるため、増収によるコスト低減がタブー視されている。
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総販売金額6%の農家が6割
2011/08/11 昆 吉則逞しい農業経営者は確実に育っている。一方、趣味的な農家の労働生産性の低さが、日本米の品質を低下させているのだ。
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