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2018/04/02 樫山幸夫
米英同様G7(主要国首脳会議)の一員である日本は、事件を非難するものの、ロシアに対する一切の措置を控えている。このまま頬かむりで対ロ関係の進展だけを追求するのか、いずれ何らかの手段をとるのか。
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2018/03/07 樫山幸夫
北朝鮮が独裁者の実妹を送り込んで、韓国に南北首脳会談を提案、米国との対話にも応じる用意があることを表明した。しかし、米国と北朝鮮の思惑の隔たりが大きすぎて、実現はおぼつかず、来月以降は、むしろ危険な状況に陥るとみる専門家は少なくない。
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2018/02/22 樫山幸夫
戦前日本における最大のクーデター、「2・26事件」。 映画や小説で何度となく取り上げられてきたが、ことしで82年が過ぎ、すでに〝歴史〟の範疇に入ったというべきだろう。その事件を伝える重要な舞台のひとつが、いま大きく姿を変えようとしている。
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2018/01/31 樫山幸夫
平成の犯罪史上最悪といわれるオウム真理教事件の裁判が先日、すべて終了した。今後は元教祖の麻原彰晃(本名、松本智津夫)死刑囚らの刑の執行が焦点になるという。30年近く前、教団の恐ろしさが喧伝され始めたころ、筆者は〝尊師〟麻原にインタビューし…
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2018/01/15 樫山幸夫
「盆と正月が一緒に来る」という言葉がある。新年を迎えた韓国が、まさにそれだった。1月9日に板門店で南北閣僚級会談が行われ、翌10日には、文在寅大統領が慰安婦問題での日韓合意に関して、あらためて日本に謝罪を求めた。
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2017/12/17 樫山幸夫
トランプ米政権は年が明ければ、発足1周年を迎える。危うい〝低空飛行〟をみるにつけ、今後3年間の任期を全うできるのかと疑問を抱く人も多いだろう。批判を浴びる言動、政策もさることながら、行く手に立ちふさがるのは、〝ロシアゲート〟疑惑だ。
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2017/12/03 樫山幸夫
金正恩は、トランプ大統領の対話呼びかけに挑発をもって応えた。北朝鮮は先週、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)、〝火星15〟の発射実験を強行した。「友人になろう」と呼びかけたトランプ氏はメンツをつぶされ、特使を派遣して仲介を試みた中国も顔…
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2017/11/21 樫山幸夫
ジョン・F・ケネディ米大統領の54回目の命日が11月22日(日本時間23日)にやってくる。ケネディ暗殺についてはいまなお謎が多いが、それに関する機密文書が公開された。膨大な量にのぼり、現在、米内外の記者、研究者らによる精査の真っ最中だ。
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2017/11/13 樫山幸夫
当面、交渉による解決を目指すというトランプ大統領の方針が鮮明になった。これに金正恩がどう応えるか。呼びかけに応じて交渉のテーブルにつくのか。拒否して新たな挑発に出るのか。いくつかのシナリオが考えられる。
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2017/10/29 樫山幸夫
「強者どもの夢の後」、「戦い済んで日が暮れて」-。今の永田町の雰囲気はまさにこれだろう。筆者の独断と偏見による「損得番付」を〝編成〟、今回の選挙を振り返ってみたい。
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2017/09/11 樫山幸夫
中国なのだ、日本の核武装論をもっとも気にするのは。中国が戦後ずっと恐れてきたのは、最近こそあまり口にしなくなったが、“日本軍国主義”の、復活だ。日本からみれば、軍国主義復活など、とんだ取り越し苦労だが、実のところ、「強い日本」を中国はもっ…
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2017/07/27 樫山幸夫
ノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏が7月13日に亡くなった。各国首脳が相次いで哀悼の意を表明する中、トランプ米大統領は同じ日、マクロン仏大統領との首脳会談後の共同記者会見で、劉氏死去には一切触れず、あろうことか、中国の習近平主席を「偉大な指導…
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2017/06/19 樫山幸夫
米国独立以来240年、実際に議会で弾劾裁判が行われたことは、これまで2回ある。いずれも「無罪」評決だったものの、大統領の政治的基盤を損ない、権威を大きく失墜させた。
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2017/05/19 樫山幸夫
北朝鮮の核問題はやはり、唯一の超大国、米国が、今回の空母派遣のような〝こわもて〟、時には見返りというアメを与えてこそ、はじめて実現しうる。
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2017/04/14 樫山幸夫
北朝鮮は、米国が相手の2国間対話なら大歓迎なのだ。そこに着目して、解決に向けて愁眉を開くことができないだろうか。北朝鮮の望みを最大生かし、核開発断念という“実”をとる。肉を切らせて骨を切る方法だ。
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