東京都からの回答
1月26日に、ビッグサイトを使用する展示会主催者側は、記者会見を開き、この事実をオープンにすると共に、賛同者の署名集めをネットで展開。署名をビッグサイトの持ち主である東京都に提出するなどの活動を行ってきた。(URL:https://2020event.tokyo)
これに対し東京都は、今年4月、ある提案を展示会主催者側に提示した。提示は、東京都からビッグサイトの運営、管理を依託されている(株)東京ビッグサイトが2020年の営業に関して、使用者側に説明をするという方法。東京ビックサイトは、あくまでも管理・運営会社であり、オリンピック使用に関して判断はできない立場にあるので、所有者である東京都からすると、一呼吸置いた感じの説明となる。
その時、提示されたデータは、次の通り。
ポイントは、幾つかあるが、全く使えない期間が、7カ月から3カ月になったことだ。つまり4カ月短くなったわけである。
次のポイントは、面積。その4カ月間のうち、2カ月は7万2480㎡が使えるが、残り2カ月は2万3200㎡。この予定表には、ビッグサイトの南展示棟まで含まれているが、現在はなく9万6840㎡で運営されている。これを考慮すると、7万2480㎡では約74.8%、2万3200㎡では約24.0%となる。
かなり緩和されているようにも受け取れるが、展示会の場合、使用できる面積で、できることが大きく変わる。使用面積24.0%だと、大きな催しをすることはできない。要するに、この規模だと「東京モーターショー」等を開くことはできないのだ。
東京都の譲歩分を署名者人数で割ると……
今回のこの問題、ネットで署名を集めており、その数11万9412名(2017.07.03 09:31現在)。この署名は、通常の署名活動と共に日展協に集められる。こちらは6.19.17:00現在で、14万7990名。みんな平等という、民主主義の精神に則り、計算してみたい。
4月の回答で今までより増えたのべ面積は、21万4560㎡。一人の署名が、のべ面積で約1.45㎡を稼いだことになる。
算出根拠としては薄弱だが、現在のビッグサイト(東棟&西棟:9万6840㎡)をこの間維持するため、どのくらいの人の支持が必要かも考えてみた。単純な比例計算で、一人:1.45㎡稼げるとすると、54万7310人の署名が必要となる。
この問題、どれ程の人が認知してくれているのかは分からないが、署名をしてくれる人が今の3倍強集められる位の拡がりを見せれば、より大きなことを動かすことができるようにも思える。