2022年12月2日(金)

子育ていろいろ 本いろいろ

2017年9月22日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

「中途半端かも」と悩むワーママたち

――『「ワーママ」5年目に読む本』をパパが読むことって想定していますか?

椿:読んでほしいです。ワーママが頭の中でどういうことを考えているのかを知ってほしいです。子育てって夫婦でするもので、同じことを一緒に考えていく共同作業だと思うんですが、現状はほとんど女性の方が頭を悩ませている。どんなことでワーママが頭を悩ませているのか知らない人も多いと思うので、相互理解のためにも読んでほしいです。パパだけではなくて、育児中の社員をマネジメントしている上司とかにとっても、いい情報源かなと思います。

高村:先日、育休から復帰したての後輩から相談があって。2週連続で子どもが熱を出してしまって休んでばかり、気持ちも弱くなってしまって働いていること自体への罪悪感が強くなっていると。そんなことないよと言いながら、私も昔を思い出しました。いつも申し訳ないって思っていたなって。

椿:復帰したばかりっていつも謝ってるんですよね。「すみません、すみません」って。周囲がそんなことないよって言ってもそう思っちゃう。その頭の中が少しわかるかもしれません。ワーママにインタビューすると、「どっちも中途半端」って悩んでいる人が多い。

只友:子どもが小さいときは、仕事も子育ても中途半端って悩むんですよね。でも私は今、どっちも中途半端でやってきて良かったと思います。そもそも、子どもがいなくたって仕事が完璧にできるわけではなかったですし。もがきながらやっていくうちに育児も仕事も両方成長し、フルフルな幸せが今あるのだと思います。

――私は2008年頃から5~6年、ワーママの方へインタビューをしていたんですが、当時も保育園へ預けることに罪悪感を覚えているママはいましたね。

椿:2008年頃に比べたらだいぶ変わったと思います。今は保育園に預けることは教育にとってもいいって思ってる人もかなり多い。それは時代の変化かもしれないですね。

ワーママ1、2年目で夫と話し合う

――構成の並び順で意識されたところはありますか?

椿:最初にキャリアの話を持ってきていること。ワーママ5年目だと、キャリアに悩むから最初に持ってきました。復帰した1年目は大変でいっぱいいっぱい、3年目4年目頃で何とかこなせるようになってきて、5年目になると「このままでいいのかな?」って次のことを考え始める人が多いので。

高村:両立にちょっとこなれてきて、ここからアクセルを踏むのか、それとも小学校入学を前にブレーキを踏むのか。はたまた2人目3人目を産んでもう1回休むのか……って、そこのところを悩むタイミングです。なるべく普遍的な悩み、悩みの最大公約数にあたるものを取り上げるようにしました。

――「家庭内を円滑に回すテクニックを考える」が最終章ですが、これまでのワーママへのアドバイスだと、これがまず最初にありそう。

只友:その話はいったん終わっている感じですかね。

椿:着地している。

只友:もしくは諦めている(笑)。

高村:1~2年目だとそのあたりが先に来るのかもしれないですけど、5年目だとある程度家庭ごとのスタイルが確立されているかな、と。とはいえ、夫とちゃんと話し合っているか諦めているかで、子どもが大きくなったときに違いが出るよと、本の中でも登場してもらった教育の専門家の方に言われました。

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